今回は、読者の方から問い合わせがあり、
圧力釜を使った玄米の炊き方をお話します。

「玄米が上手に炊けない」
「玄米は固くて食べにくい」といった話を
よく聞きます。

どれだけ体に良いものでも、美味しく
食べられなくては長続きしないですね。

多くの場合「下準備が不十分」なまま玄米を
炊いてしまうと、固く炊きあがったり、
味に雑味が加わるようです。

少し手間はかかってしまいますが、
玄米を炊く際には下準備を行うように
しましょう。

圧力鍋で炊くと、ふんわりとモチモチ感の
あるとても美味しい玄米が炊きあります。


■材料(5~6食分)

 ・玄米 3カップ
 ・塩  小さじ1/3
 ・水  3カップと2/3
     (玄米比率1.2倍程)
      ※およその目安です

■手順

その1.水に浸した玄米を、ザルに取って
    水気を取る

その2.圧力鍋に、玄米、水、塩を入れ、セットする
    (鍋のふちに注意して、布巾でふく)

その3.圧力鍋の重りをしないで中火にかける

その4.シュッシュッと蒸気がでたら、
    重りをして、強火にする

その5.重りが、ガタガタしてきたら2分後、
    弱火にして25分炊く

その6.火を止める際には、数秒ほど強火にして
    止める

その7.圧力鍋をコンロからおろし、
    10~15分蒸らす

その8.重りを取って圧を抜き、
    天地がえしをする


■玄米を炊く前の下準備

1.玄米のおいしい炊き方のポイントは、
玄米の洗い方です。

玄米にはくず米やモミ殻などが混ざっている
  場合もありますので、一度大きな容器などに
  玄米をあけてきれいに選別します。

  ゴミが残っていると、炊きあがりの際に雑味が
  するので、きれいに取り除くようにします。

2.1.の玄米をザルに入れ、ザルよりやや
  大きめのボウルを用意します。

  ボウルに水を入れ、以下のように洗います。

  洗い方は『拝み洗い』といって、玄米を
  両手のひらでこするようなイメージです。
  (優しく包み込むように洗うと効果的です)

  この拝み洗いを、水の濁りがなくなるまで
  繰り返します。

3.ボウル(手頃な容器で構いません)に上記で
  洗った玄米を移し、少し水を吸う程度に
  浸します。(2~3時間)

  あるいは、2.の容器にそのまま水を
  はってもいいです。

  水に浸すことによって玄米がふっくらと炊き
  あがるようになります。

4.水に浸した玄米をザルにあけ、水気を取ります。


■天地がえしとは

 圧力釜で炊きあがった玄米を、釜の底と上の
 部分の玄米が、均一になるように混ぜること。


このような方法で、美味しい玄米が炊き
あがるコツを見つけていきましょう。

玄米が美味しく炊けなくても、がっかりしない
ことです。

玄米は産地、炊く時期、保管状態などによっても
均一ではありません。

そこで、炊き方を思考錯誤することで
美味しい玄米が、炊けるようになります。

食生活の良い習慣が、あなたの健康な体と
美しいお肌をつくり上げてくれます。