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(毎日新聞)

 イスラエルとパレスチナ自治区ガザを拠点とするイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が続く中、被爆地?広島で4日、イスラエルとパレスチナの学生による交流が始まった。東京の学生団体が主催し、双方の学生計10人が参加。日本人学生も加わり16日間、主に広島県内で語り合う。紛争を巡る双方の溝は深いが、参加者は広島で戦争の悲惨さに向き合い、平和への思いを共有することに期待を寄せている。

 交流は、東京都内の学生でつくる「日本?イスラエル?パレスチナ学生会議」が2003年から続けており、広島が会場になるのは3回目。参加者はこの日、原爆ドームや原爆資料館などを見学した。原爆が投下さモンスタータービン Pro モンスターiビーツ た6日は、広島市の平和記念式典に参列した後、被爆証言を聞く。

 参加したパレスチナ自治区ヨルダン川西岸、ベツレヘム郊外出身のアイマン?ザワハラさん(22)は6月末、北部ジェニンで友人がイスラエル兵に撃たれ、死亡した。「ハマスのロケット攻撃は支持しないが、ガザは長年の封鎖で食料も水も十分に手に入らない状況だ。封鎖を解かない限り暴力は続く」と指摘する。ザワハラさんが住む西岸ではイスラエルが設けた検問所が随所にあり、「下宿先から約60キロしか離れていない実家に帰るのに6時間かかることもある」と言う。

 イスラエル人のアミール?シェルマンさん(26)は兵役中の08~09年にあったガザ侵攻で、ハマスの拠点制圧作戦に参加した。「片手に子供を抱え、もう片方の手に銃を握っているテロリストを見た。市民を盾にしているのは事実だ」と証言。「自分は撃たずにすんだし、誰も子供を殺したいとは思わない。しかし、自分が危険な場合は撃たざるを得ない。戦闘で平和は来ないが、私たちには自衛権がある」と話す。

 両者の隔たりは大きいが、交流には意欲的だ。ザワハラさんは「国籍は関係ない。同じ人類として対話したい」。シェルマンさんも「対話を通じ、私たちの立場を説明したい」と話す。

 学生会議代表の国際基督教大2年、金原卓央さん(22)は「政治的理由で分断され、現地では民間レベルの対話がない。自国とは違った平和観を持つ日本で、平和について考えてほしい」と話している。【吉村周平】