命と時間と音楽 | Nika's Dream ✤another days✤ピアニスト二階堂摂子のブログ

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「うつ」を生きる今 「介護」を生きる今 それでも「音楽家」「演奏家」で在り続けたい今
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こころと からだと 音 
ひとつであること

ひさしぶりのブログ更新。

 

今月は、心身共に少々疲れて弱っていました。

そのことに気づき、はっきりと認めたら、回復に向かうことができました。

 

無理しているのを、見て見ぬふりしていた。

自分の身体と心に、ごめんなさいと言いました。

 

ブログも、再開した時に、けっこう意気込みがあって、

必要としている人に届けたい幾つかのテーマがあって、

だから、わかりやすく伝わる文章を書かなければと気負っていたかも。

 

今日は、うまくまとまらなくてもいいから、思いのままに。

 

 

この本を、ずっと読み続けています。

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ドキュメンタリー映画と、著作を通してしか知らないのに、自分の師匠、メンターのように、勝手に思っている、シーモアさんの言葉。

心に響く内容満載なので、1ページ読むのにも時間がかかり、なかなか進まないのです。

じっくりと、ゆっくりと、噛み締めながら読み進んで行く、それでいいと思う。

 

 

今朝、とても共感してアンダーラインを引いた部分、今は、自分の言葉や文章に置き換えることができないので、そのまま引用。

 

「修練が結果的に自由を生むのである。われわれは常に、体内の〈生物学的時間〉に基づきながら、時の流れを配分しつつ生活しなければならない。あらゆる行為の成否はそこにかかっている。自らに課したタイミングは、抑圧的な要素であるどころか、最も溌剌とした思考と行動を呼び起こす。この点で、練習は、身の内の鼓動そのものを利用し、その集中的努力によって自分の芸術に役立てることを教えてくれるものである。自分自身の内に芸術エネルギーを沸き立たせることは、それ自体、最高の解放感を味わうことである。芸術から得られる技術は、人生の他の側面すべてに影響を及ぼすことだろう。」

 

セイモア・バーンスタイン著 

「With Your Own Two Hands  Self-Discovery Through Music」より

 

 

『命は時間』 という、日野原重明先生の言葉を思い出しました。

『音楽は時間』という、別な人の言葉も思い出しました。

 

与えられた命と、与えられた時間と、その中にある音楽。

それらの結びつきを感じることができた時、そこに自由と解放がある。

 

限りある命が、時間が、生き生きと輝くことを願いながら、

束縛の中で、もがき苦しむ日もある。

そんな時にも、音楽の力は、希望へとつながる。

 

じっと静まって、エネルギーを蓄える時間も、必要。

 

心身のコンディションが回復してきた時、でも、元通りでなくていいんだと思いました。

生きていくことは、常に、新しくて、変化し続けているのだから。