おとうさん おかあさんに


ほおっておかれた こ がいます







ぜんしんから とげを だしてね


なんとか じぶんを まもっています








あかちゃんでいたころ


まわりのひとは


えがおでいたのかな








あかちゃんだった この こ に


ちゃんと えがおを


むけてくれていたのかな






あかちゃんでうまれたあなたは


なんにも わるく なかったの










じぶんの いのち


じぶんの じんせい 






かなしい くやしい くるしい おもいを


いっぱいした










あなたに かかわる じかんを


もうすこし ください











「愛は無償です。」


高校の時の担任の先生が言った言葉です。


高校生の私は


普段は無口な50代の男の先生の口から


「愛」なんていう言葉が出てきたのが


予想外で、照れくさくて、びっくりして。









愛は無償で…








「見返りを求めているうちは


まだ愛では無いんだなあ…」なんて


高校生ながらに ぼんやり思い…。






とげとげの こ


ことばを かけても


ぶっちょうづらで


ぶっきらぼうで


ときおり ないてる。  





ほんとうに ことばをかけてほしいのは


おとうさん と おかあさん






無償の愛で くるんでくれる日を


とげとげの こ は


赤ちゃんの時から


ずっと ずっと 待っている。