バカラ事件
ガラスには寿命がある。最近うちのグラス類の輝きにかげりが見えてきており、かみさんが買い換えよう買い換えようとうるさい。こいつ、バカラ事件を忘れたのか?
私は実は食器大好き人間だ。特にボーンチャイナ好きで、イギリスにいたときにウェッジウッド、ロイヤルコペンハーゲン、ジノリ、ミントン、ビルロイなんぞを中心に買いまくってきた。本当はマイセンが欲しかったのだが、高くて手が出なかった。そのほか、そんなに高くはないがセンスのよさげなアンティークの食器なんぞも購入したりした。
銀食器も欲しかったのだが、磨くのが面倒だし、手ごろな値段ではあまりいいのがなかったために諦めた。でも、そんな私もガラスの食器だけは好きではない。かみさんは私が他の食器と同じようにガラスの食器にもお金を出すと思っていたらしかったのだが、見事に期待を裏切られることになる。
私はそんなにケチではない方だと思うが、興味のないことには一切お金を出さない。自分が楽しくないものには1円だって使わないのだ。だが、かみさんの情熱に負け、一度だけバカラのペアのグラスを買ってしまったことがある。
かみさんの喜びようはたいそうなもので、きれいでしょ、きれいでしょと購入した直後からうるさくて仕方がなかった。最初のうちはこんなに喜ぶんだったらまあよかったかなと思っていたのだが、やはりガラス製品は気にいらない。だんだん腹が立ってきて、ある日、かみさんの見ている目の前で、私はパンツを下ろし、バカラのグラスに自分のおちんちんをぴったりとくっつけてやった。
かみさんの絶叫が部屋に響き渡る。でもさ、叫んでも遅いさ。洗っても無駄さ。この情景が脳裏に焼きつき、グラスを持った瞬間にフラッシュバックして、猛烈な精神的ダメージを与えるはずだ。
みなさん、にかぽ家でバカラのグラスが出てきたら、心してくださいな。さすがに今まで出したことはないけど・・・。