世代ですからね、私。
花の82年組。
堀さんもそうだし、早見優さん、伊代ちゃん、シブがき…。
全部どんぴしゃ世代。
それだけに堀さんがガンだと公表したとき、びっくりしたよね~。
もう1年前なんですね。
つい最近(でもないかな)、徹子の部屋に出てたんですよね、堀さん。
ゆっくりゆっくり、一生懸命語っていて、思わず手に汗握りながら見ちゃいました。
『意外とちゃんと聞き取れるな~』と思ったのを覚えています。
入院前に出てた『金スマ』を見ていたので、まぁだいたいのいきさつは知っていたのですが、
その他に何が書かれているのかな…と思ってこの本を借りてみました。
……。
1時間ぐらいで読み終わりました。
だいたいは手術前の金スマと、退院後の徹子の部屋で語られていたことでした。
堀さんは、アメブロを書いているのが有名ですが。
読者の中には、やはり同じ病気と闘っている人が多いそうです。
そんな人をはげます一助になれば…という意味でこの本を出されたそうです。
人それぞれおかれている状況が違うでしょう。
堀さんは子どもが7人もいて、皆が手を貸してくれる。
旦那様がしょっちゅう国内・国外旅行を用意してくれる。
それに何度も救われた、といたるところに書かれています。
本当に素敵なことだな…と思いました。
が、堀さんのブログや本の読者が皆こんな患者さんばかりとは限らない。
やっぱり堀さんはちょっと特殊な立場だよね、と思いました。
だってたとえばそれが単身暮らしの患者さんであれば、入院してる間の家賃は
誰が払うの?
退院して家に戻っても、あまり起きていられない。
今日明日食べるものを、自分では用意できない。
ってか、仕事に戻れるの?体力あるの?
日々の生活に事欠く方も中にはいるでしょう。
堀さんのお子さんは上は成人してて、一番下の方でも高校生。
これがまだ乳飲み子で、自分はシングルマザーなんていったら、もっと大変だろうし。
そういう方は、あまり参考にならないからこれを読まない方がいいかも知れません。
『堀さんはいいよね…』と、羨ましさだけが残ってしまう可能性ありです。
やはり、人は人、自分は自分。
よそはよそ、うちはうち。こう思っていないとね。
ただ、壮絶な痛みを克服しようとしている方、術後のリハビリに懸命に取り組んでる方なんかは
同じ苦しみを分かち合うという意味で、励まされるのではないでしょうか。
もう30年も経っているのに、今回JALから堀さんに千羽鶴が届いたそうです。
(スチュワーデス物語の縁で)
ここだけは読んでて気持ちがほっこりしました。