それは、誰にでも訪れる平凡な一日だったと思う。
大事な人はいつもなに言わずに勝手に出ていき、
そして何も言わずに目の前から去っていく。
これは僕が亡くなったおじいちゃんとのたった1つの思い出です。
私のおじいちゃんに対する記憶は気難しくて、厳しくて、あまり笑わず、無口で、でもどこか背中に安心感を感じるという薄っすらとした記憶しかない。
そんな記憶の中でもひときわ鮮明に覚えていることがひたつだけ。
当時4歳くらいの僕は初めて父方の祖父母の家に遊びに行った。おじいちゃんは自営業を営んでいたため忙しく、そんなおじいちゃんと赤ちゃんのとき以来久しぶりに会うらしかった。
初めて行く土地、風景何もかもが新鮮でどこか懐かしさを感じていたような気がする。
田んぼが周りに一面に広がっていてそれは、よく図鑑とかで見ていた黄金の絨毯のような綺麗な光景だった。
そして、祖父母の家に着きおばあちゃんに迎えられ家の中に勢いよく駆け上がった僕に久しぶりに会うおじいちゃんからかけられた言葉は、「お邪魔しますやろが」である。
当然私は硬直して、この人怖いと思ったことを記憶している。
そのあとは、母親が私を謝らせて犬と遊ばせていたような気がする。
3時間くらいだったとき、ふとおじいちゃんが私の近くにきて、「れい遊びに行こうか」と言ってきた。当然私はこの人怖いという印象が強かったので嫌と言っていたのだが父に「れい帰ってきたらお菓子あげるから言っておいで」と言われ私は行くーっとそれまでの嫌悪な感情をどこかへ捨てそのまま車におじいちゃんと2人で乗り込んだ。
今思えばお菓子につられるなんてなんと子供の心は浅はかなのだろうか。いや、父の策略にはまったのか。ともあれおじいちゃんと2人でドライブに出かけた。
車は海へ行ったり、田んぼの周りを回ったりなど、私がいきたいと行った場所に向かってくれた。初めて見る景色に胸を躍らせていた僕におじいちゃんが「れいさっきは怒ってごめんね。おじいちゃんのこと怖い?」と聞いてきて私は「全然!おじいちゃんドライブ楽しいありがとう」と言った気がする。
その時のおじいちゃんのニコってした顔が今でもたまに思い出す。
そしてそれ以来おじいちゃんとは会うことなく私が若干5歳になったころに亡くなった。
これが私のもっとも鮮明に覚えてる記憶なのだ。たったひとつだけの。
何でこんなこと書いたのだろう。そうか私は今センチメンタルなんだなー
先月私とほぼ同時期にホストを始めた仲間がお店から巣立って行きました。
当たり前に来るはずの日常と会話。それがなくなるとたまに寂しく感じます。
俺はあんまりこういうの直接言える人じゃないんだけど、俺のお客様がきっとこのブログを見てくれているだろうと思って書きます、
いつもありがとうそして、もっと頑張ります笑笑