うつ病は甘い物、統合失調症は植物油
私が、臨床で繰り返し目にして、ついに、以前のように口に入れられなくなったものは
お酒 と 甘い物
です。
物忘れ外来をしていると、年齢より10年、20年進んだ脳萎縮の画像と、その人の話とがリアルにつながって記憶や意識に繰り返し上塗りされていきます。
そんな人たちや付き添いのご家族の人たちが異口同音に繰り返し、耳にするのが、
- 男性では お酒
- 女性では 甘い物
でした‥。
おばあちゃんでも毎朝、ごはんよりパンがだんぜん多いです、というか、ほとんどパンです。さらにはその多くは菓子パン!です。朝から食べる?!
ハイカラに、パスタ好きもけっこういらっしゃいますよ。
男の人はラーメンね、
そして、おばあちゃんでも大福もち、おはぎ、ぺろりと食べちゃうって人の多いこと・・・
これは活字になった論文をいくつも読むよりももっと厳然とした現実をこちらの脳に刻み付けてくれることになり─
お酒の味分からないわけではないけど、美味しいなぁと思って飲んでいたけど、いまや一滴も口にできなくなってしまいました、おそろしくて・・
甘い物大好きだったけど、みんなが1ピース取るところを、1/4欠けとかひとカケラ味見程度に口にするだけとなりました。
ケーキの1ピースはもう食べられない、シュークリームの1個分、アイスクリームの1個分なんて食べられない‥、恐ろしくって、そう、恐ろしくって‥
とちょっとここまで減らさなくてもいいんじゃない?と理性では思うんだけど、あのおじいちゃん、おばあちゃんの一人一人が繰り返し見せつけてくれた現実が頭に重ね塗りされてしまって、恐怖の方が勝ってしまうのです‥