✉ 無料版|ウクライナ利権のトップの辞任劇の裏側とゼレンスキーの去就は!? ウクライナ戦争を総括 | [虹ぷしゅ]nijipushu nijipsych

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ウクライナ利権のトップの辞任劇の裏側と

ゼレンスキーの去就は!? 

ウクライナ戦争を一旦総括!!

 

 

プーチンがロシアの大統領に予定通り再選し、西側ではウクライナ戦争の停戦も間近とみている。日本も、いつものようにバスに乗り遅れるなとウクライナ復興に動いているが、大丈夫なのか? というのも先日、ウクライナ利権のアメリカのトップ、汚い戦争屋として知られるビクトリア・ヌーランドが政界から引退という名の追放を食らったのだ!! いまウクライナ戦争では何が起きているのか、を一旦総括する!

 

ジェームズ斉藤 2024.03.20
 
 

――ウクライナ情勢が一段落というか、復興の動きが出ているじゃないですか、しかも日本を中心に。しかし、停戦もしていないのにこの動きっておかしくないですか?

 

ジェームズ もちろん、おかしいです。それに仮にウクライナの復興をするにしても日本を中心に、というのが異常ですよね。

 

――ホントですよ! ところが、先月の19に日本でウクライナ復興会議が開かれたんですよね。

 

ジェームズ あれをまず理解しておかなければいけないのですが、ニュースになっている通り、復興はウクライナの西部に原発を作るのが目的です。それになぜ日本が加担しなければいけないかというと、一時、小型原発、次世代型の原発を作るという話がありましたよね? 

 

――3年ぐらい前にビル・ゲイツが原発企業のオーナーになったりして、世界中で次世代原発ブームになってましたね。

 

ジェームズ あの時日本でも安倍政権時代の首相補佐官で「影の首相」などと噂された今井(尚哉)氏と経産官僚たちが暗躍していました。その後、今井氏は三菱重工に入ってビル・ゲイツの原発企業と提携しましたし、同じく安倍政権時代の首相補佐官だった柳瀬唯夫氏も東芝の顧問になっていました。彼も元経産官僚です。彼らのような原発利権のど真ん中の人たちが日本に次世代原発を導入しようとずっと画策していました。しかし、日本では3.11の影響もあって原発に対する反発が大きく、いつまで経っても原発誘致は進まず、「それじゃあ、ウクライナに作ればいいだろう」となったのです。

 

――原発利権屋が再び暗躍し始めたと。

 

ジェームズ 特に日本の原発利権はアメリカとの関係から東芝が任されています東芝はウェスティングハウスというアメリカの巨大原発企業を買収していますから、日米で原発を推進しようということです。

 

――結局、東芝もウェスティングハウスに乗っ取られたんですね。

 

ジェームズ いえ、ウェスティングハウスは東芝が買収しています。もちろん原子力の技術や特許を持っているのはアメリカですから、原発に関わること自体、アメリカの利権の内側に入ることになりますが、形としては東芝がウェスティングハウスを買収しています。しかし、それでも東芝は経営難から脱却できませんでした。天皇家を含むさまざまな勢力が東芝の再起を支援していたにもかかわらずです。そうなってしまった原因の多くは東芝のS氏です。S氏が天皇家などの力を借りて経営危機を乗り越えるのではなく、経産省直轄の企業になることを望み、自主独立の道を自ら捨てたのです。ですから、日本産業パートナーという投資ファンドが東芝を買収し、株式も去年の12月で非上場にしたのです。この日本産業パートナーズが経産省系の投資ファンドなのです。実際、取締役会長は、経産省の前身組織の元通産省で事務次官を務めた超大物官僚の福川伸次氏です。

 

――そういうファンドもあるんですね。

 

ジェームズ 経産省が潰したくない企業を買収するんです。ウェスティングハウスは超巨大原子力企業でアメリカの歴史ととなり合わせに発展してきたアメリカの国力を代表するような企業だったんです。それを買収したというのは凄い話ですが、買収しても現状打開ができなかったというのは東芝のS氏が天皇家などから独立経営を行う最後のチャンスを与えられたのにもかかわらず、それを受けなかったためです。これは週刊誌も知らない情報です。経産省直轄の企業になることを選んだのはS氏自身です。S氏は典型的なサラリーマン社長で、役員報酬から得られる数億円の年収をあと数年ほど貰って引退することしか頭になく、保身のために東芝を裏切ったのです。S氏は正真正銘の腰抜けです。

 

 ともかく、日本を原発大国に戻そうという意向がアメリカなどからあったのですが、日本人の原発アレルギーは強いですから宙に浮いてしまっていました。そこに今回のウクライナ復興の話が出てきて、岸田首相が何も考えず、アメリカの言われるがままに乗ったのです。しかし、これは売国と亡国の道です。

 

――やはり、そうですよね!

 

ジェームズ 売国と亡国はもはや岸田首相のお家芸ですが、ウクライナに作った日本の原発はロシアに取られるでしょう。日本がお金をジャブジャブ注ぎ込んで作った最新型の原発がロシアのものになり、ロシアの核開発に貢献することになります。しかも、その核はウラジオストクなどの日本海側の軍事基地に積まれてピンポイントで日本を狙うことになります。

 

――最悪じゃないですか! しかし、ウクライナ戦争は今後停戦になる予定ですよね? だったら、当分、ロシアに占領されるということはないんじゃないですか? 

 

ジェームズ 停戦の動きは確かにあります。しかし、ロシアの戦略目標はウクライナの全土制圧です。これは最初から変わっていません。先日もメドヴェージェフ元大統領が「ウクライナはロシアの物だ」と本音を漏らしたばかりです(苦笑)。

 

 また、その手段は長期戦にもち込んで物理的にウクライナの戦闘力を無くすことです。戦闘力を削ぐではないんです。無にするんです。どういうことかというとウクライナの人口を減らすということです。現在、ウクライナ戦争の最前線は第一次世界大戦のような塹壕戦になっています。ですから、このまま時間をかけていけば、ウクライナのほうが先に兵力が尽きます。ロシアは最初からそれを狙っていましたし、私も長期戦になるとずっと言ってきました。いまウクライナは20、30代の人口がごそっと減ってます。ロシアも減っているのですが、人口分布で見るとほとんど以前と変わりない状況です。ウクライナの高齢者は逆に増えているので超高齢化社会になっています。国家として破綻状態だと思います。また、ウクライナの経済は農業しかないのですが、ロシア軍が侵攻したところは地雷だらけで農業ができなくなります人口減の上に農業ができなくなりますので復興のしようがありません。

 

 加えてキエフの現状を言いますと、いま2時間おきぐらいに空襲警報がなっています。それぐらい追い詰められています。一方、モスクワはそんなことありません。通常通りです。一般人の生活は変わりませんし、オリガルヒの経済は逆に右肩上がりに伸びています(笑)。私のクレムリン関係者でプーチンが最も信頼するオリガルヒの一人は「戦争で儲かって仕方がない」と高笑いしていました(苦笑)。経済制裁でダメージなんて受けていません。逆にロシア経済を転換するきっかけになっていて欧米の利権で甘い汁を吸っていた連中は全部、窓から落ちて死んでいます。

 

――文字通り、窓から落ちたり、屋上から落ちたり、ですもんね、ロシアでは。

 

ジェームズ ガスプロムのナンバー2も窓から落ちて死んでいます。ですから、ノルドストリームの爆破もアメリカ犯行説、ウクライナ犯行説などいろいろ言われていますが、あれはロシアの自作自演だと私の関係者は見ています。なぜなら、ノルドストリーム爆破の前にガスプロムの関係者が何人も窓から落ちていますから(苦笑)。

 

――なかなか窓から落ちませんからね、大人は(苦笑)。

 

ジェームズ そもそも、あの海域はロシア海軍の特殊部隊が制圧している領域です。ですから、ウクライナ海軍ではあの爆破は不可能です。確かにCIAがやろうと思えばできるのですが、あんなロシアのテリトリーのど真ん中でやるリスクは犯さないと思います。見つかった時のデメリットのほうが大きいのです。なのであれはロシアにしかできません。アメリカでは親露派のセイモア・ハーシュというアメリカ人ジャーナリストがアメリカ犯行説を唱えていますので、逆にそれがロシア説を裏付けていると私たちは見ています。

 

――親露派のジャーナリストがアメリカ犯行説を唱えて、それを鵜呑みにするというのもどうかなと思いますよね。

 

ジェームズ 陰謀論をうまく利用されています。ここでも認知戦はロシアのほうがはるかにうまいです。結局、ガスパイプラインを自ら爆発しても儲かる仕組みができているんです。西側が買ってくれなくても中国がバンバン買ってくれますから欧米のマーケットなんかいらないのです。ロシアの経済の仕組みを変えたというのはそういうことですし、世界の経済の仕組みもロシアが強制的に変えてしまいました、ウクライナ侵攻によって。プーチンとすれば、ウクライナ戦争で失ったものはロシア人の命だけです。それも刑務所に入っていた囚人をワグネルに入れて戦場に行かせただけですから、はっきり言って、「いい大掃除ができた」という感覚なんです。ドゥーギンも「この戦争はロシアの精神を浄化する作用がある」と言ってるくらいです。

 

――娘が死んでいる(車に爆発物を仕掛けられて爆死)のに、ですか!?

 

ジェームズ あれは生贄ですので(詳しくは過去記事を)。ドゥーギンは娘が殺されたことによって戦争に懐疑的にもなることもなく、逆にあの事件を境にドゥーギンの株が爆上がりし、戦争を煽るような発信を盛んにしています。それまでは彼をキチガイ扱いする勢力もいたのに、いまはロシアでトップの御用学者になっています。

 

 はっきり言って、いまのロシアは相当危ない社会になっていますが、オリガルヒからすれば凄く儲かる、利益のほうが損失よりもはるかに大きい仕組みができました。ロシアはやはり大国なので、日本のように「人命は地球より重い」のようなトンデモ思考はせず、冷徹な損得勘定で全体的に利があると思えば犠牲も躊躇しません。この思考法は優秀な投資家のものとまったく同じです。つまり、クレムリンにとってウクライナ戦争は投資のリターンの観点から考えると最高の案件になります。しかも、ユダヤ系のプーチン及び関係者にとって、正教スラブ系のロシア人など捨て駒どころか抹殺の対象です。

 

 これがウクライナ戦争の正体です。ところが、それでもロシアのほうが正しく見えてしまうという現象が起こっているのは、ウクライナ政府があまりにも腐った戦争をしているためです。

 

――確かにそうですね。ウクライナ政権ってなんか胡散臭いんですよね。

 

ジェームズ 元々ウクライナは汚職の温床で、ロシアより深刻です。冷戦後には私利私欲のために中国に空母を売却するなど世界に大迷惑をかけていますし、本来は日本の敵のはずです。そこを日本人は理解しなさ過ぎです。

 

 そういう中で、いまウクライナ政府に大きな動きが出てきたことは特筆に値します。まず2月にウクライナ軍の総司令官を解任されたヴァレリー・ザルジニーが先日、イギリス大使に任命されました。

 

――彼はゼレンスキーと権力争いをしてましたよね?

 

ジェームズ はい。以前の記事でも紹介しましたが、ザルジニーはゼレンスキーとずっと対立していた人で、つい最近もCNNに論文を出しています。(続く)

 

 

 

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