浅田真央、ソチ五輪:フリープログラム“自己最高得点の演技”
不振な結果に終わった、ショート・プログラムを打ち消すように浅田真央さんの演技は最高でした。ロシアの作曲家、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の曲に乗って、6種類の3回転ジャンプすべて成功、有終の美を飾りました。体が震えるような名演技、観衆を魅了しました。
これは泣くよー。先の失敗があってのこの復活!
メダルが取れなかったからこそ、
悲運だったからこそ、
心震わせられる瞬間、語り継がれる演技ってあるよね。
わたしたちも、どんなときもくさらず、立ち上がって、
いまこのときできる最善を、精一杯、つくさなきゃ。
ラマニノフは
当時の音楽評論家たちから酷評を浴びせられて、
うつ病を患い、
音楽ファンの精神科医の親身の治療によって
4年の歳月ののち復活。
その復活の喜びとそれに先立つ苦悩から生まれた
ピアノ協奏曲第2番は
ラマニノフの主治医ダールに捧げられています。
ラフマニノフのピアノ協奏曲そのものが、
苦悩を突き抜けて歓喜へ
を具現したような曲なんですね。