本日の言霊 2024.10.24
金持ちは天国には入れない、ということではない。そして、金は天国には持っていけない。よって、生きている間にどう金を使うかが問われることになる。お金自体にキレイ、キタナイはない。だが、お金の使い方には、キレイな使い方とキタナイ使い方がある。そして、生きている間に、キタナイ使い方をした者は天国には入れないはずだ。
ある金持ちの青年は、ユダヤ教の律法に忠実に従っている。律法に従えば確実に救われるという発想は、人間の行為と救済が、交換可能だという前提がなければ成り立たない。イエスは、この青年に自分の財産をすべて売り払って、貧しい人々に分配せよと命じるが、彼はそれができなかった。財産によって幸福を得られるという、交換を前提とする発想から、この青年が抜け出すことができなかったからだ。
神は人間との交換をしない。たとえキリスト教徒が神のために自らの命を差し出したとしても、神が救済を与えることはない。人間の行為によって、神からの報酬が増減するという発想は根本的に間違っている。神は正しい者にも正しくない者にも、等しく雨を降らせるのである。誰が救われるかということは、人間の限られた能力では理解できない。だから、神からの恩恵で救われることを無条件に信じることが求められるのである。