「家族は歓迎してくれると思いますが、田舎なので隣近所の目が怖いんです。私が東京から戻ったのがバレたら、コロナ疎開だって言われて家族にも迷惑がかかる。今は限界まで働いてみようかと」

中居美里さん(仮名・23歳)

 

「コロナ疎開」とは新しい言葉だ。

「週刊SPA!」の記事を見ていて気になってしまった。

 

この女性は都内のデリヘル店に勤務する女性。

返済しなければならない奨学金が500万円以上あり、さらに妹さんの専門学校の学費も負担してあげる必要があって、母子家庭の実家への仕送りもしなかればならない状況だそうだ。

 

「実家が貧乏だから」「男に騙されて」「ホスト遊びや買い物依存症で多額の借金がある」といった理由で風俗嬢やAV女優になった女性は多い。

僕も仕事で人気AV女優たちのアイドルグループのプロデュースを手掛けていたので、裏側の「悲しい」事情や「おバカな」事情はよく聞かされていた。

 

昼はOL、夜は3人のお父様の愛人で、週末はAV嬢というタフな娘もいた(笑)。

 

2008年のリーマンショックの際、大企業から中小企業まで日本経済への打撃は大きかったが、夜の経済は大打撃を受けず実は活発だった。

だが今回の新型コロナウィルスの蔓延は、日本の夜の経済にも大打撃を与え、このままいくと銀座も新宿などの表のお店も、風俗などの裏のお店も崩壊寸前となっている。

 

日本水商売協会(そんな協会があったとは知らなかった!)の甲賀香織代表は、全国の夜の街と連携、「銀座のママたちとともに自民党に意見書を出した」という前代未聞のことも起きている。

 

夜の銀座によく顔を出す議員に陳情するくらいならわかるが、ママたちが自民党の政調会長に直接要望書を出すなんて聞いたことがない。そこら辺の中小企業の連合会などは、そんなルートはないから、さすが銀座のママたちだ。

まぁ神妙な顔して受け取る岸田政調会長の写真は笑えた。きっと10年後くらいにネタに使われるかもしれない。

 

 

冒頭のデリヘル嬢の方は、現在、24時間「待機所暮らし」を続けているそうだ。

3月まではなんとか月に12万円は稼げたが、「4月は”24時間”働いても3万円しか稼げていません」とのことで、所持金は650円しかないので、シャワーは提携しているラブホテルの風呂場を借り、いつお客が入るかわからないから、同じような状況の女性十数人とともに「3蜜」状態で2DKの待機所生活を余儀なくされている。

 

 

プロの方々ならわかるが、コロナの影響でバイトが無くなった一般の中高生たちが、次々とSNSを介してネットで小遣い稼ぎを始めている。援交してるとかパパ活してるなんて子なら当たり前だが、今回はこれまでとは違って、ごく一般的な中高生の女の子だちだ。

 

「ビデオ通話」や「生配信での見せ合い」やら、アマギフ送ってくれたら「下着を売ったり」「オナニー動画送ります」とか(笑)。

Twitter、LINE、Instagramではそうしたサービスに誘導する中高生が急増していて、さらに店に出勤できないキャバ嬢や風俗嬢、これまではそんなことしてなかった高級クラブの女性や一般のOLや主婦までが参加して、ネット上の風俗嬢が大量発生中らしい。

 

まぁ、お互い「濃厚接触」はしないからウィルス感染拡大にはならないのはまだましだが、頭の中のセックスウィルス感染者は急拡大をしているに違いない(笑)。

ナイナイの岡村がラジオで「コロナの影響で可愛い娘が風俗嬢になる」といった発言をして袋叩きになったが、現実はもっと早い速度で進行しているということだ。

 

きっとこうしたごく一般の中高生や女性たちが、コロナの経済的な影響で「一時的なしのぎ」のためにSEX産業に従事するのは理解できるが、コロナ収束後もそのまま続けてしまう可能性も大いにありえる。

そうなったら性のモラルなんぞ完全に音を立てて吹き飛ぶに違いない。

 

お金の話とは別に、先週のニュースも驚いた。

 

「交際相手の家に入り浸り、妊娠してしまったかもしれない」

 

中学生の女の子からこんな問い合わせが殺到しているらしい。

コロナで学校に行かない代わりに彼氏の部屋に入り浸り、「やることもないのでコンドームなしでやったらできちゃった」とか、コロナの影響でアルバイトができなくなり「援助交際に手を出してしまった」という内容が多いらしい。

 

お金もない同士がゴムなしSEXして「できちゃった」というのは、女の子にとっては後々まで心に大きなキズを残すことになる。ちょっとした過ちではすまない子もいるはずだ。

 

緊急事態なのだから、ここらで学校も大真面目に「ネット性教育」をやった方がいいと思う。

感染の収束後も経済に与えた打撃は大きく傷跡を残し、経済的に困窮する親が増えると必ずこうした子どもたちは確実に増加するからだ。

 

在宅ではやることもない夫婦がSEXに励んでコロナベイビーが増えるとか、恋人通しがSEXして妊娠したから結婚するという人口増加につながる明るい話題ならいいのだが…。

 

逆に夫や恋人がSEXが下手すぎて「もう別れる!」と言い出す奥さんや彼女も増えるかもしれない(笑)。

 

「コロナ離婚」や「コロナでさよなら」となったら、経済問題以上に心に病みを抱える男たちが増え、ネット風俗サービスに依存する男たちが急増し…となったら、日本のSEX産業の構造自体に地殻変動を起こすかもしれない(笑)。まじめな話。

 

朝も昼も夜も立ち向かわなければならない「新型コロナウイルス」。

5年後の世界はいったいどうなってしまうのだろうか…。