「もちろん企業経営にとって戦略は極めて重要なものである。しかし最重要ではない。最も大切なのは運である。しかし、これは人に教えるな」 

ブルース・ヘンダーソン

ブルース・ヘンダーソンというのは世界的なコンサルティングファームであるBCG(ボストン・コンサルティンググループ)の創始者であり、「戦略コンサルティング」という概念を提唱して経営コンサルタントの世界に革命を起こした人物である。

 

世界的大企業のコンサルティングを務め、様々な企業のビジネスモデルを変革した人であっても、最も重要なのは「運」であると言い切るのだ。どんなに綿密な計画を立てようが、どんなに宣伝費にお金をかけようが、どんなに優秀な人材をいれようが、成功を収めるための最大の要因は「運」なのである。

 

パナソニックの創業者の松下幸之助も「成功の条件は運と愛嬌」言っている。人間が成功する上で生まれ持った才能や育った環境も大切ではあるが、ここぞという局面で最も大切なのは「運」ということなのだ。

 

いかに「運」を引き寄せられるか。だが、この「運」ばかりは100%確実につかむ方法はない。だからこそ自分にやれることをコツコツ努力し続けるしかないのである、その努力を見た人が「あいつにチャンスをやろう」と思ってくれて、それが思わぬ運につながるのだ。だから「努力」を続けることが大切なのだ。

 

昨日のみうらじゅんの話もそうだが、たとえ最初は理解されなかったり人から嫌われたりしても、面白がって続けて行くと、ある時に「運」が突然舞いこんだりするのだ。だから、とたえなかなかうまく行ってなくとも、腐らずに自分にできることを続ける。それが「開運」の心得なのだ。

 

2016年3月27日記述