「人間という哀れな動物は、もって生まれた自由の賜物を、できるだけ早く、譲り渡せる相手をみつけたいという、強い願いだけしか持っていない。」
ドフトエススキー 『カラマーゾフの兄弟』より
自由を得ると奴隷の従属・服従を願い、隷従に耐えかねると自由を希(こいねが)う。
人間とはまるで自由と奴隷を行ったり来たりするブーメランのようである。
笑ってしまうが、どうやら真実である。
M男にS女。S男にM女。
自分が働く会社でも、社会でも、男女関係でも、人は奴隷になる。
いやなりたがるのだ。気持ちいいからだ。
日本はアメリカに従属し、そこから与えられた憲法、教育方針、政治、外交、経済運営、文化に至るまで、全て奴隷状態だ。
そして、その洗脳が非常に深い。
人間であるならば、会社や社会の「奴隷状態」から脱出し、精神的な「自由」への飛躍を目指すべきと思う。