234本目「片腕必殺剣」(1967年・香港) | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

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序章
キングレコード
片腕必殺剣

詳しくはこちらを~♪


獨臂刀

ONE-ARMED SWORDSMAN

製作年度:1967年

上映時間:110分

製作国・地域:香港

監督:チャン・チェ

脚本:チャン・チェ 、ニー・クァン

武術指導:ラウ・カーリョン

出演:ジミー・ウォング、チャオ・チャオ、ヤン・チーチン


「片腕ドラゴン」(72)「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」(76)で“天皇巨星”ジミー・ウォングが演じた片腕のヒーロー。そのヒーロー像の原型を作り上げ彼の出世作として、香港映画界に新たなアクション映画を確立させたチャン・チェ監督による大ヒットシリーズ第一弾!(amazonより)


若き日のジミー・ウォングを見ました。(ウォングって・・・。WANGのGって、発音すんだろうか・・・。)

ジミーさんの作品で、観たことがあるのは、「炎の大捜査戦」の、刑務所内の、大物役・・・・・。異様な迫力はありましたが、若い時、ここまで、かっこよく、セクシーだったなんて、想像もつかねぇ!!!


使用人の息子だったファン・カン(ジミーさん)は、師匠を守るたみに亡くなったお父さんの半分に折れた刀を大切に持っていました。お父さんの頼みで、師匠がファン・カンを世話することになりますが、ファン・カンは、ほかの兄弟弟子、妹弟子(この女が、困った女です。師匠の実際のひとり娘っす。)に、ねたまれる存在になる。

このままじゃ、道場の中がぐちゃぐちゃになる~~と心配した彼は、出て行こうとするんですけど、そこで、妹弟子が、闘いを挑みます。

なぜって、この娘、いっつも、彼にやな事を言う割りに、大好きという、好きな子をいじめて気をひくっていう最低パターンですね。

その方法は、ほんとにうまくやらないと、嫌がらせ以外何者でもない・・・。

屈折したわがまま娘が、闘いに負けたとわかった瞬間、ファン・カンの右腕を刀で、バッサ~~!!!!

まじかよ

嘘だろう~~。

あほ娘 とんでもねぇ、情念というか。私は、この娘の気持ちがわからんではないが、腹立つ女でした。この女、後に彼に助けてもらうことになるんですが、

「私のこと、好きだからでしょ??」

って、とんでもねぇ、勘違いぶりを発揮。(→あほ娘)


そこから、話が辛気臭いところもあるんですけど、謎の武術本と、鍛錬で、左手一本で、前よりもさらに、強くなっていくんです。


ジミーさんは、黒いアイシャドウばっちりで、すてきなメイクぶりなんですが、肉体美(娘に薪割りを指示されたとき、上半身を裸でしたけど、見事でした。監督も大満足でしょう~!!)と、クールな飄々としたところが、なんともいえんのです。

哀しみをたたえた、助けてくれた女性(チャオ・チャオさん。)のために、農夫になろうと、がんばるんだけれど、師匠のピンチに、「男」として、助けにいく姿に・・・。

確かにえぇ男よ 強くて最高!!っていう風に自分で思ってないところが好きです。師匠の言葉に、「ただ強ければいいわけでない。品行方正であれ!」とあります。そのとおりでございます。

そして、武術しかやってこなかった男が、片腕を失ったときの絶望は、すごいことだと思います。そこから、まわりに支えられて、復活していく姿は、やっぱり、胸をうちます。


師匠のために命を投げ出そうとする弟子たちの姿にも感動します。

それに対する師匠を狙う軍団なんですが、師匠の弟子は、みんな持つという刀を、はさんじゃう武器(笑)を開発しちゃって。

悪い奴のひとりに、若きラウ・カーリョンだぁ。(↓青い右の人。)


三角関係 悪巧み


三角関係の恋愛模様もあったりして。いろいろ楽しめました。

最初の雪のシーンは、美しいんだ。そして、音楽も、盛り上げてくれました~。

渋すぎるジミーさん、最高でした。


オススメ度:★★★★☆

このシリーズ、みます~度:★★★★★


続・片腕必殺剣(1969年)

新・片腕必殺剣(1971年)

渋いから