2024年 5月15日(水) 京橋羅い舞座
「宝海劇団」 夜の部
第一部 お芝居
「坂崎出羽守(でわのかみ)」
第二部 特選ショー
「大空独演舞」
ラストショー
「お遍路」
「坂崎出羽守(坂崎直盛)」と言う方は、 歴史上の実在人物で、戦国時代から江戸時代にかけて、実際におられた武将、大名で、
関ヶ原の戦いの功により、津和野城主となり宇喜多詮家(うきたあきいえ)から
坂崎と改姓、徳川家康に仕えたとなっています。
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![上矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/120.png)
このお芝居は、山本有三(劇作家、小説家)
が、六代目尾上菊五郎の為に書き下ろした、新歌舞伎となっていて、
歌舞伎や映画🎥にもなっている
お芝居です。
実在した、
千姫(徳川家康の孫娘、父は秀忠)や、
柳生但馬守(やぎゅうたじまのかみ)も
※徳川家康に仕え、剣術、新陰流の達人で、秀忠、
家光にも教授、ライバルは宮本武蔵。
物語の中に出てきます。
史実、虚実を取り入れながら、お話が創られています
この日の舞台のオープニングでは、
猛火をあらわした場面の中、
槍を携えて大空座長が顔半分、火傷(ケロイド)で登場され、ゾクッとくるものがありました
これから何かが始まる予感の演出
こういう演出が、
私は好き❤️です
大坂夏の陣、大坂城落城の時、燃えさかる炎の中に取り残された千姫を
助けた者に、
「千姫を妻にしてもよい」と、
秀忠の命令が出て、しぶる家臣たちを
尻目に「坂崎出羽守」が炎の中
救い出しに行きます。
その時に顔に火傷を負い、醜い顔になってしまった出羽守、
後日、約束通り「千姫を妻に」と申し出るも、
「化け物はイヤじゃ」と、千姫は拒否するのです
しかし、猛火の中、抱きしめて助けた時の千姫の肌のぬくもりに恋❤️をしてしまった出羽守は、あきらめ切れません
友人である柳生但馬守(宝海空也)が、お上の「上位書」を携えてやって来て、
「猛火の中、千姫を助けた働きにより、二万石を与える。
しかし、千姫を諦めよ。
千姫は本田家に輿入れが決まった」
と、言う内容だったのです
「納得出来ない。千姫を妻にというのは約束だったではないか」と、
上位書には絶対に服従しなければいけないのに、
但馬守が友人というのもあって、
反論しますが、
「千姫自身が、お主の顔が怖いと言うのだ」と言う但馬守。
その言葉に出羽守は、恥をかかされます
武士が恥をかかされるという事は、
死を決意して、物事に立ち向かって
行く事になります
自死を承知で
「千姫を斬る」と、千姫の輿入れ行列に向かおうとする出羽守、
家臣(宝海大心)は我慢出来ず、ひとりで斬り込みに行き、殉死してしまいます。
家老(宝海竜也)、腰元(宝海蘭丸、
宝海愛輝)、お小姓(豆タンク、ちび丸)
たちが、身をもって止めようとするのですが……
果たして、どうなります事やら……デス
柳生但馬守の役を演った空也君が、
もうこういう役が演れるように
なったのかと、感無量でした
小学生の時に大空座長に憧れて入団して、
着々と役者さんになられて行く姿を見て、しかももう20歳、
「頑張ってるネ」と、エールをおくります❤️
これからも、色々な役に挑戦されて、
大きな役者さんになられるのを楽しみにしています
大空座長の出羽守の長い、長〜い熱のこもったセリフ💬、
まるでひとり芝居かとも思えるスゴイ量のセリフ💬、
あれだけのセリフを間違えずに
言えるのって、スゴイなぁ~と、感心しきっております