栃木兄弟誘拐殺人事件(とちぎきょうだいゆうかいじけん)

 

2004年9月11日

栃木県小山市で兄弟(4歳と3歳)が誘拐され

暴行の末に川に落とされて殺害された事件です

 

2005年、栃木県小山市の「カンガルーOYAMA」という団体が

二度とこのような事件が起こらないようにという願いを込めて

子ども虐待防止を目指してオレンジリボン運動が始まりました

 

 

 

僕たちも この活動に参加しています

 

 

当時3歳と4歳の男のきょうだいが

父親の友人の男に連れ去られ

橋の上から川に投げ捨てられ

 

殺害されるという痛ましい事件があった

 

 

 

子どもたちの父親と男は

中・高校生のころから

暴走族の“兄貴と舎弟”の間柄で

 

ともに数年前に離婚後

父子家庭となっていた

 

兄弟は2003年7月から12月までの約5カ月間

父子家庭で仕事も不規則なため

栃木県内の施設に預けられていた

 

一家は当初、男の実家に居候していたが

すぐに男の暮らす3DKのアパートで同居しだした

 

近所の人が異変に気付く

 

男が二人をけっていたのを目撃したとか

二人の顔にあざがあるのを何度も見ていた

二人の保育園の同級生でさえあざがあったことをみていた

男の怒鳴り声と子供たちの泣き声は

アパートの住人たちに丸聞こえだった

一方 父親の姿はあまり見掛けなかったという

 

でも  誰もが行動に起こさなかった

 

 

7月8日、近くのコンビニの店長が

店にきた2人の顔と腹にあざがあったため警察へ通報

 

警察の通告を受けた 児童相談所が二人を保護したが

 

 

翌9日に父親が「祖母宅に住む。後輩とは同居しないから」

 

との条件で引き取った

 

しかし、8月に入ると友人の男のアパートへ戻ってしまった

 

 

男は二人の実子の世話のほかに

“兄貴”の子ども二人の世話も押し付けられ

逆らうこともできず

 

幼い兄弟にたびたび暴行を加えていたらしい

ただ、うるさく感じて暴力を振るうと
父親から40、50発殴られた

次第に父親への憎悪が募っていったのだろう

 

 

2004年9月11日 兄弟の誘拐事件が発生

彼はまず近所のGSに車を停め

車中で子どもたちを殴り

兄弟の顔が腫れるなどしたため

 

父親に発覚したらまた制裁を加えられる恐怖

 

自分だけでなく

自分の子どもにまで制裁が及ぶことを恐れて

 

5時間後

 

二人がぐったりしたので川へ投げ捨てた

 

中学の先輩後輩の関係から

暴力によって支配する主従関係へと歪んだ関係となり

二人の子どもたちが犠牲となった

 

 

犯行現場のGSはセルフスタンドで

従業員は、男が子どもをたちを殴っている様子が見えたが

怖くて何もできなかったと証言している

 

実際、その現場に居合わせた者でしか

その恐怖は分からないかもしれないが

 

勇気をふりしぼって警察に通報してほしかったと思う

 

それと、
5時間の間、何台もの人が給油していただろうに
だれも気が付かないんだろか?

 

9月13日 男が未成年者誘拐の容疑で逮捕された

9月14日 容疑者が2人の殺害を認め、供述通り、思川で弟の遺体が発見される
9月16日 大捜索の末 兄の遺体も同じ川で発見される

9月17日 男を殺人の容疑で再逮捕した

 

2006年6月 死刑判決を受けた男(41)が

4日 控訴審開始を待たずに病死した

 

 

虐待事件としては罪に問われなかったようだが

男の逮捕当初、被害者の顔をして記者会見をしていた父親


「憎しみしかない」といったらしいニヤリ

 

借金から逃げるように 男の家に居候
家のなかでは“支配者”となり

家賃も公共料金も払わず

夏場はエアコン部屋を占領
男の娘(小6)に悪戯することもあり

会見ではその実名まで暴露した

 

 

地域の人が危惧するほどあざがあるのを

知っていただろう父親は

 

立派にネグレクトだと思う

 

 

後に、男と父親は覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された

 

 

 

事件の概要はこちら

他の事件よりも情報が少ないようです