「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」(東京都港区)を訪れた聴覚障害の4人が
聞こえないことを理由に入館を断られていたことがわかった。
国は「障害者差別解消法の禁止事項に当たる」とし、施設側に改善を求めた。
運営会社は「大きな過ちを犯した。深くおわびする」としている。
入館を断られたのは、新潟県に住むろう学校教員でろう児支援団体代表の阿部光佑さん(31)。
4月21日の土曜日、家族などで楽しもうと、息子(3)と娘(6)と友人の計4人でレゴランドを訪れた。
入り口でスタッフに呼び止められ
「聞こえる方はいらっしゃいますか? 聞こえる人が付き添わないと入館はできません」と筆談で伝えられた。
4人とも聴覚障害があるため、理由を聞くと
「災害時に避難の呼びかけに応じることができないため」と説明された。
子どもたちは「ほかの子は遊べるのに、なんで自分は入れないの?」と
ショックを受けた様子だったという。
施設を運営する「マーリン・エンターテイメンツ・ジャパン」(港区)などによると
施設のホームページのQ&Aに、障害者だけの入館はできず
健常者の付添人との入館を求めるという内容を記していた。
阿部さんはこの出来事を全日本ろうあ連盟(東京都新宿区)に相談。
連盟は国や、施設のある港区に対応を求めた。