無伴奏 | ニジノヒツジ

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羊毛フェルトでマトリョーシカ・こけし・猫など作っています。渋谷月箱さんと地球雑貨レイジーキャットさんにいます。

実在したバロック音楽喫茶『無伴奏』
が登場する60年代末期の仙台が舞台の
小説を読んだ。装丁は宇野亜喜良さん。

小池真理子さんが無伴奏に通っていた頃
わたしの母も通っていたそうだ。

今はもうない、無伴奏という喫茶店。
現在、マスターはチェンバロ製作者。

本棚にこの本があるのは知っていた。
もう20年以上あったようだ。
ふと、急に読んでみたくなった。

物語の中の無伴奏の店のどこかに
母がいるような気がして探した。
それと、渉さんの話し方が、、
好きだなぁ…と思った。

母は、小池さんの新聞記事をいくつか
切り抜いたものを大切にとっていた。
その中にあった無伴奏の店内の写真を
見たら、似てはないけれど、どこかが
阿佐ヶ谷のヴィオロンと重なって、
なんだかうれしくなった。

母が好きだった『無伴奏』は、もう
30年も前になくなってしまったけど
この本を開けば、いつでも
“あの頃”に戻れるのだと思う。
なんて素敵なことなんだろう。
わたしもいつかそんな本に巡り会いたい
と思った。















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