いつか書こうと思っていた記事です。
2021年の3月からワガノワメソッドの先生にバレエを習い始めて2年8ヶ月が経ちます。
今まではどちらかと言うとロイヤル系の先生に習っていた期間が長かったのですが、動きや順番が「似ているな」と思うことはあっても、先生によってプレパレーションやバーの持ち方、足の踏み換えなど、型や踊り方が様々な事が多く、違う先生のレッスンに出ると身体が迷ってしまうという経験をした事が何度もありました。
私が習ってきたオープンクラスは特にメソッドをうたっている訳では無かったので、郷に入ったら郷に従えではないですが、先生のスタイルに合わせるものだと思っていました
(※RADメソッドを提示しているレッスンを受けていたら、また違ったかもしれません)
でも、ワガノワメソッドのレッスンに出るようになって数ヶ月経ち、別のワガノワ系の先生のレッスンに出た時に、「同じ型や踊り方が通用する」と初めて感じたんですよね
全然違う先生のレッスンに出ているのに、知識として型を知っていているので迷わず動ける不思議な感覚でした
共通した型が決まっているので、別のレッスンに出ても「積み重ねていける」、そんな感じです
例をあげるとすれば、レベランス。
これはワガノワメソッドのクラスに出るようになって初めて習いました
ワガノワメソッドのレッスンで最初と最後にレベランスと言われたら同じものが通用します
これは感動的な体験でした
そしてバーを始める時のプレパレーションも一緒。
左手をバーに置いた状態で右手アンバーで準備。
前奏に合わせ、右のアームスを外側に開いてドゥミスゴンドの位置へアロンジェしてから→アンバー→アンナバン→アラセゴンドと、必ず準備のアロンジェから音に合わせてアームスを動かします。
これを徹底されたのも初めてでした。
ただ慣れなかったのがフォンジュとアダージオの時だけアームスのプレパレーションが短いこと。
ドゥミスゴンドの位置に開くアロンジェのみがプレパレーションになるんです(足と同時にアームスも動かすフォンジュやアダージオの場合)。
今まではフォンジュとアダージオだけプレパレーションが変わるという事がなかったので、慣れるのに時間が掛かりました。
長くワガノワメソッドで習ってる方はみんな自然に出来ていて、凄いなと改めて思います。
その他には...
ロンデジャンブアテールの足が1番ポジションから始まり、手の準備動作に合わせて足も動かしてプレパレーションすること。
プリエでポジションを換える時に軸足は踏み換えないこと
フラッペが指示が無い場合、フレックスではなく、つま先を伸ばした形で行うこと。
バーの時、前クッペはつま先が内くるぶしの位置ではなく、踵前で足首をくるんだシュルルクドゥピエの位置というのも独特な決まりでしょうか。
アンレールの時に足のアンディオール回し、アンデダン回しに合わせてアームスと頭を連動させること、バーで前や後ろの5番にしまう時にもアームスと頭を連動させる。アームスに連動した顔の付け方。そういうルールも初めて知りましたが、一度覚えると別の先生のレッスンに出ても共通していますし、踊りにも使える事が多いのでビックリします
オーロラや金平糖を踊りたかったらワガノワメソッドを習った方がいいと、友人が言っていたのはこういうことだったのかと習ってみて納得でした
ピルエットの時のアームスの構え方も決まっています。
5番ポジションからのピルエットはアンナバンとアラセゴンドの位置で構える時に、丸い手で抱えます。
4番ポジションからのピルエットではアロンジェして伸ばします。
私は今まで4番のピルエットをする時に先生の好みでアームスの構えを変えていました(笑)
それでは苦手なピルエットが上手くいくはずもありません
ワガノワメソッドでは型が決まっているので準備の形を迷うことが無くなるのは大きなメリットだと感じています
以前と比べるとピルエットがマシになってきたのは、そのおかげだと思っています。
(4番ピルエットの足の構え方は2タイプの先生に出会いましたが、その件についてはまた...)
書いただけでも結構沢山あるので、私がどの先生に出ても同じ使い方が通用すると感じたのも納得出来るかなぁと思います
あくまでも個人的な感想ですし、バレエ学校のように段階的なワガノワメソッドを習っている訳では無いので間違っている内容があるかもしれません
でも、大人が趣味で習うオープンクラスであっても、共通したメソッドで習うメリットは大きいんじゃないかなと感じたので、書き留めておきたいと思います