ストリングス | ハクナマタタ

ストリングス

これはかなり好き




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人間を操る糸

糸にあやつられる人形たち

まるで神の視点のような冒頭から、

その操られる人形たちの物語に入り込んでゆく



”マリオネット ”。そこは全ての生き物が天上と糸で結びつけられている世界であった。

ある夜、ヘバロン王国の王、カーロが自らの行いを悔い自害する。

息子ハル王子に国の平和を託す遺書を遺して。

しかし君主の座を狙う王の実弟ニゾとその家臣ガラクは真実を隠蔽し、

その死を敵対するゼリス一族の長、サーロの仕業に見せかける。

暗殺されたと信じたハルは家臣エリトと共に仇を撃つため旅立つのであった。



吹き替えと字幕

両方でみました


字幕の方が好き



この人形たちの頭に繋がる糸は

まさしく天へ伸びる命の糸


物語の中でもこの糸が切れると絶命してしまう


この糸がストーリーの上で重要な要素であり、

さらに世界観をあらわすためのとても有用な仕掛けとなっている

人形の造形や質感を活かした…だけでなく、

人形であること自体、全てを活かして創られており、

その操る糸や、操っている者さえも物語の効果的な小道具として組み込まれている



最近だとダルタニアン三銃士の人形劇も

このような雰囲気であった

ただ、ダルタニアンがタニヤンと呼ばれているのはどうかベーヤンか

あーりがとう!サントリービールと言ってしまいそうな…




ストリングスに戻って、

この人形たちの動かない表情が

とれも表情豊かで

水に浮かぶ人形の不気味さ

美しくもあり


糸が

絡まる

操られる

糸がきれる


CGは一切なし

職人が作った人形

人形はデンマーク製

それを繰るその道のプロ、人形師たちが欧州各国から集まって撮影したとのこと

無機質な人形から伝わる質感は心を掴む


チェコアニメをみたときも感じたが、

自分はこういう素材を使ったものが肌に合うようだ


うーん

好きだなあ