どうしようもない恋のうた | ハクナマタタ

どうしようもない恋のうた

この官能がすごい 2010大賞


草凪優:祥伝社文庫

「どうしようもない恋のうた」


官能小説といえば、

金閣寺の向かいに住んでいるという、

ミス京都と知り合いの名も知らぬあの方はお元気だろうか


関連記事→「京都迷宮案内



現代の官能もたまには読んでみよう




わたしが日本の作家で一番エロスを感じるのは泉鏡花

実際、一般的な分野わけでは官能小説とされていない

でも一番

手探りで中心に向かって遠くから

遠くだけをまさぐている感じがとてもエロスだ

泉鏡花について→「外科室



この、「どうしようもない恋のうた」


鏡花のような遠くから徐々に近づくか近づかないかわからない蜃気楼エロスとまったく対極


いやいや

最終決戦アルマゲドン的な迫力でした



普通に小説として面白かったです

ちゃんと一人の男の生き様を追いつつ、

その男から見た一人の女を描いてる


そして大切なのは、そうやってちゃんとした筋立てがあった上で、

多彩な性交シチュエーションが差し挟まって来ること


ストーリー上での必然性があり、

なおかつ

相手やシチュエーションにバリエーションがある


なんと言うか、ストーリーもちゃんとあった上で要所要所で戦闘シーンが入って来る

そう

濡れ場が戦闘シーンのよう

愛とはコリーダで恋とはどうしようもないのである



この闘いは


水面下で

もしくは霧の中で

はっきりと見えない搦め手で攻める情報戦ではなくて、

漫画でいうと~

ドラゴンボールみたいな

派手な戦闘シーンという趣



おもしろいですよ


後は好みですね