これは、
もしも、、もしも同じ病棟の人が見たら
確実に私だと身バレするのですが

私にはこの場所が
自分の気持ちを吐き出せる場所なので
書きたいと思います


ある日の夜妹から電話がありました。
長男が誕生日だったので、誕生日おめでとうの
連絡なのかと思いつつ出ると

どうしよう。お父さん口から血吐いた」と
涙声を震わせながら言いました。
私は「今から行く」と言葉と同時に
車の鍵をとり、子どもたちと夫に
用意していたケーキを食べてと伝えてすぐに実家へ

実家まで車で2分ほど。

実家に入ると
ダイニングテーブルに座る父
テーブルは大量の吐血したらしき血液
そして、父の口などを拭く母
泣いている妹

そんな事してる場合じゃなく
すぐに救急車を呼ばないと。



私は、、
やけに冷静だ。

と、思っていたけど

最初に110番に救急要請をしてしまった。
警察官に慌てないで、119ですと言われ
冷静さを取り戻し

再度119番へ
吐血の目測の量や意識レベル、家の場所など
伝えて切り

父を見ると顔面蒼白どころか
血の気がなくて
座ったまま気を失っているのかと思うほど。
ゆっくり顔を横向けて床に寝かせました

手足は冷たく
かろうじて橈骨動脈で脈は触れた

父はなんとか返答出来
トイレに行きたいと。
支えながらトイレに行きドアは開きっぱなしで
便が出たら流さないように伝え

その間も座ってるだけで
意識が遠のいていきそうで
私は父の身体を支えたまま
妹に下着やパジャマ、バスタオルを
袋に詰めるように伝えて
母にはお薬手帳や保険証類を持っていくことを伝えた。
その時点で救急車は到着。
私は音が近づいたら父の支えを母に任せ
救急車を誘導し
そのまま救急隊員に症状や既往を伝えました


父は排便ありましたが
いわゆるタール便。

救急隊員がサチュレーションをつけると
SPO2(酸素飽和度)80%台
私は父に深呼吸をするよう伝え
深呼吸してやっと90%、すぐに酸素投与開始
血圧は収縮期血圧80台

ストレッチャーで母が付き添い救急車へ
私は妹を乗せて車を走らせました


その間に兄にも連絡をするよう妹に伝え

かかりつけ病院に搬送になり
すぐさま採血、心電図、点滴
そして、緊急内視鏡


それぞれの待ち時間に医師から説明を受けて
同意書などを私が記入


とにかく妹はショックが大きく
ずっと泣いて
怖くて父のもとにも行けず
兄も病院に到着


内視鏡の後に説明を聞きに
妹以外が診察室に

その画像を見た瞬間に

悲しいかな。私、この画像授業で見たことある…と
まるで他人事のように眺めて
母は気丈に振る舞っているけど
やはり一番不安だと思うので
私がしっかりしないと。と、医師の話を聞きました。

病理検査がまだなので
はっきりとは分かりません。
そして、翌日に再度内視鏡やCT検査を行い
説明するとのこと。


うん。
でも。


分かる。


分かってしまう。



こんな新人看護師でも、それくらいの知識はある



母と妹は私のことをすごいと言う。
私はしっかり者で何でも出来るって。
もちろんそんなわけない。
でも、私は確かに母と妹の前では
いつだって頼りになる姉としてここまできた。

そして、これからもそんな姉でいようと思う。


後、どのくらい
父の笑顔が見れるだろう。
後、どのくらい
家族揃って過ごせるだろう。



この気持ちは
どんな言葉であらわせるのだろうか。