イギリスはヨーロッパ大陸の北西岸に位置したグレート・ブリテン(イングランド、スコットランド、ウェールズ)と北アイルランドからなる島国で
面積は日本の約3分の2、人口は約6600万人(2018年)、首都はロンドン(人口約890万人)です
イギリスの新型コロナ感染者数 7月10日現在で約32万人、死者4万5千人弱、回復者数は不明
3月23日から全国でロックダウンが続いていましたが、
7月から飲食店の再開が認められ、これまでの生活に徐々に戻りつつあります
2011年3月26日~4月8日 イギリスを旅しました
ロンドンの北西約200㎞、丘陸地帯に広がるコッツウォルズ地方は、
東京都とほぼ同じ広さの緩やかで広大な丘陵地帯、およそ100の村や町が点在しています
コッツウォルズ地方は、現在のイギリス人たちの「老後に最も暮らしたい場所」
あるいは都会人の別荘地として注目を集めています
紀元43年、大陸からローマ軍がケルト民族征服のためにやってきたのが、
コッツウォルズ地方の歴史の始まり
コッツウォルズとは「羊の囲いのある丘」という意味
13~14世紀には羊から採れる羊毛貿易が盛んになり
14~16世紀には、羊毛加工技術の向上と需要増により黄金期を迎えたのですが、
産業革命を迎えた18世紀以降、需要が毛織物から綿製品へと移行し時代に乗り遅れ、
イギリスに張り巡らされた鉄道網からも逃れ、
数百年前の田園風景が保たれています
19世紀になり、ときの文化人たちにより賞賛され、再び注目を集めだしました
コッツウォルズ中部に位置する小さな村バイブリーは、
詩人で芸術家のウィリアム・モリスが「英国でもっとも美しい村」と形容したのです
村を特徴づける石造りのコテージ群「アーリントン・ロウ」は、イギリスが誇る風景です
1966年、コッツウォルズは後世に残すべき価値のある美しいカントリーサイドとしてAONBA(特別自然美観地域)の指定を受け
2004年には、環境保護を強化するために「コッツウォルズ環境保護局」が政府によって設立されました
村を流れるコルン川に架かる石橋を渡ると、
ライムストーン(はちみつ色の石灰石)で作られた壁とスレートの屋根が特徴的なアーリントン・ロウにたどり着きます
アーリントン・ロウは、14世紀に建てられた石造りのコテージが並ぶ場所、
羊毛の貯蔵庫として建てられた後、17世紀には織物職人達の家屋に改築されました
現在は、ナショナル・トラスト(歴史的建築物の保護を目的としたボランティア団体)が所有・保護の下で一般の人々が暮らしています
清流コルン川沿いに建つスワン・ホテルと館内
野生の鴨や白鳥が水浴びをしてます
コッツウォルズの南に位置する谷間の小さな村 カッスルクーム
中世の街並みをとどめる
「最も古い家並みが保存されている村」として有名な村です
村のカフェで紅茶とスコーンを頂きました
この組み合わせを「クリームティー」というとのこと