2歳8ヶ月の頃に幼稚園未就園児クラスへ入園した息子は

 

3歳の頃に自閉症スペクトラムと診断されました

 

これは3歳の幼稚園での誕生日会での様子です


 

息子が未就園児クラスに通っていた幼稚園は

 

長男や次男も通っていた幼稚園だったのですが

 

この幼稚園の誕生日会がとっても派手なのです

 

 

 

 

誕生日月の子供たちがとにかく主役で

 

保護者の方も必死

 

誕生日会が始まる時間前に 体育館前に並んでベストポジションをとって

 

我が子の晴れ舞台をしっかりビデオや写真におさめようと

 

時にはビデオカメラを三脚に立て そして手には大きな一眼レフをもち

(二刀流)

 

撮影の準備万端な状態で誕生日会に参加される保護者もちらほら・・・

 

 

 

 

時に我が子の誕生日月じゃなくても

 

クラスのアルバムを作るために

 

アルバム隊の保護者が張り切って誕生日会に参加するほど賑わいます

 

体育館内は身動き出来ないほど人でいっぱいです

 

 

 

 

子供たちも 前日から豪華な衣装を選んで

 

当日ステージで発表する内容を練習しています

 

 

誕生日会は 子供にとっても親にとっても一大イベントでした

 

 

 

 

ステージまでのレッドカーペットが用意されていて

 

みんなに祝福されながらステージまで歩きます

 

一列になってステージに並んで

 

ステージにも発表する場所に立派なパネルが用意されています

 

パネルが立派に装飾されており

 

そこで一人一人発表するようになっていてるのですが

 

本当に1年に1度の主役になれる日です

 

 

 

 

私もこの誕生日会は長男の時も次男の時も楽しみでした

 

 

好きな食べ物なんですか?とか

 

お名前と何歳になりました?とか年齢によって内容が違います

 

 

年長さんにもなると将来の夢やお父さんお母さんへメッセージを発表したり

 

親もステージ上の子供の成長が嬉しくて

 

涙涙の 感動の誕生日会です

 

 

 

 

そしてそんな豪華な誕生日会を我が家の息子も参加するのですが

 

もちろん発達障害の息子にとっては

 

そんなのハードルが高すぎる一大イベントなのです

 

無理に決まってます

 

 

 

 

まず感覚過敏で衣装が着れない

 

なので なるべくシンプルな衣装に動物のカチューシャ・・・

 

でもちょっと待って

 

カチューシャなんて付けれるわけないやん先生・・・!って

 

 

「もうお願いだから余計な装飾して息子を不機嫌にしないでー」

 

と祈りながら当日息子を見守りました

 

 

8月29日

今日は誕生日会に来て頂きありがとうございました。

衣装もなんとか着ることが出来てみんなで入場ができました

これからも朝陽君の事で相談させていただけたらと思います

(連絡帳より引用)

 

 

いざ入場という場面では息子はまっすぐ歩いても来ません

 

まっすぐ一列になって入場するどころか

 

お友達の間に割り込んで自分のペースで先頭の方へ

 

ズンズンと歩いて行ってしまいました

(↓先生が3人がかりで見ています)

 

 

私は あちゃー・・・と思いながら見守っていましたが

 

ちょっと斜め後ろくらいから他の保護者から視線を感じるんです

(あの子・・・あの人の子どもだよね・・・)

 

聞こえない声が聞こえてきます

 

 

 

 

私はずっとうつむいたまま

 

参加していた誕生日会も 気づいたら既に息子がステージ中央にスタンバイしていて

 

 

あ!次の番だ!ってあわててカメラをまわして撮影しました

 

 

 

息子と同じクラスの子は ステージ中央に立ったら

 

お名前や年齢を発表していましたが

 

 

当時の息子は発語無しだったので

 

言える訳がありません

 

 

 

 

この大勢の観客の中で

 

息子に発表させるなんて酷だろう・・・と思いながら

 

私はすでに目に涙が溢れていて

 

うまくビデオカメラをまわせませんでした

 

 

 

 

次第にこらえようとする涙がポロポロとまらなくなってきて

 

溢れる涙に 周囲から気づかれないよう

 

必死にカメラで自分の表情を隠し

 

発表できない息子の姿を見守りました

 

 

 

 

 

息子はどうしたかというと

 

息子の横に先生が3人もついてくれていて

 

それだけで会場がちょっと変な空気になります・・

 

 

息子の横についてた先生が息子の耳元で何か言って指示を出します

 

そのあと他の先生が軽く手を挙げて準備オッケーですの合図を

 

司会の先生へ出しました

 

 

 

すると、司会の先生が名前を呼びました

 

 

息子はというと これまた先生と噛み合わない微妙なタイミングで

 

「はぁーい」と手をあげて

 

返事をしたかもよく聞こえないような声で返事をしました

 

 

 

司会の先生は会場を盛り上げようと

 

「はーい、元気いっぱいにお返事することができましたね〜!」

 

と言って下さいました

 

 

でも

 

 

その全てが私には虚しかった

 

「全然元気いっぱいじゃないし 

全然出来ていないじゃない」

 

 

誕生日会が終わったらすぐに

 

他の保護者にも分からないタイミングで

 

会場を後にしました

 

 

一人になった瞬間

 

我慢していた涙が一気に溢れて

 

これでもかというくらい涙を流しました

 

 

 

もちろん嬉し涙ではなく

悲し涙でした

 

 

 

どうしてうちの子だけ、、、、

 

 

 

 

その日仕事から帰ってきた夫に

 

誕生日会のビデオ撮ってきたよと伝えましたが

 

夫は怖くてその場でビデオを見ることはできませんでしたが

 

私がいない時に ビデオをこっそり見た形跡が残っていました

 

 

 

この誕生日会が

 

初めて息子が大勢の人の目に触れる行事でしたが

 

この後も次々に

 

色んな行事で悪目立ちします

 

誕生日会に続き 運動会 発表会・・・

 

私はいつもそんな悪目立ちする息子に背中を向けてばかりでした

 

 

今となれば

 

もっともっと

 

たくさん息子の姿を受けとめてあげれたらよかった

 

時間は戻ってこない

 

沢山の後悔ばかりです

 


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