BREVE JOURNEY

 

 

それは小さな勇者の【孤独】な物語。

 

今回の旅は将来

小学1年生の女の子。

 

 

 

 

    

 

実はこの困難なBREVE JOURNEYを

「初めて子ども自身が旅の企画」をして

「最もスムーズな進行」をした

偉大な姉を持つ。

 

偉大な姉の背中を追いかけ、持ち前の負けず嫌いな性格で追い越せるのか。

 

彼女の旅が始まる。

 

 

  人物像

 

とんでもないバイタリティ

 

他の追随を許さない積極性

 

とんでもない負けず嫌い

 

それが彼女だ。

 

 

    

 

「誰かやってくれる人ー!」

と聞いたら、彼女が必ず手を上げる。

 

「何かすることない?」

と常にアピール。

 

誰かに負ける、特に姉に負けた時は深く落ち込む。

 

でも、切り替えて腐らないのも彼女の強みだ。

 

ただ一つ、意固地であることが課題だ。

だからこそ、今回は「水」をテーマにした旅を企画した。

水は液体にも気体にも固体にもなる。

そして色んな形になることができる。

そんな柔軟性のある人間に成長してほしい。

そんな願いを込めた企画でもある。

 

 

  今回のミッション

 

 

【制限時間】

8:30〜17:00

 

【ミッション】

①アトラクションを3つ以上楽しもう!

②可愛いアクセサリーを作れ!

③伝統工芸切子グラスを作れ!

 

注目すべきは彼女専用の限定ルールを設けたところ。

「駅員・従業員に場所や時間などを聞いてはいけない」

 

1年生ではあるが、優秀で強い彼女しかできない。

この特殊なルールがどんなストーリーを生み出すか。

 

 

  勇者の記録

 

👩...話しかけた場面及びその累計人数

 

【8:30  集合】

特に緊張はしていないとのこと

3回スタッフに助けてもらえるお助けカードは使わないつもりのようだ(⚠️フラグ)

 

【8:40 出発】 

後ろを全く振り返らず品川へ向かう

 

【9:07 品川到着👩1、2人目】

品川の京急乗り換えでやや迷う

3分後、一般女性に話しかけて、道を聞く

乗車前に更に夫婦に確認

 

 

【9:18 京急線乗車、金沢八景へ】

・少し寝る(⚠️フラグ)

 

【9:53 金沢八景到着】

 

【10:05 八景島駅へ向かう👩3人目】

ここでも一般女性に確認をする

 

【10:15 シーパラダイス到着】

・風が強くて飛ばされそうになる😂

・入園のためチケット売り場に行くが、少し迷う

・まずは水族館を楽しんだ後アトラクションのようです。

 

【10:27 👩4人目】

・お姉さんの道を聞いて、入場エリアに一緒に向かう

 

 

【10:30 水族館入場】

 

【10:45 水族館を楽しむ】

サメや魚を見て場所をどんどんをサクサクと進む

 

【10:50 ウロウロする】

 

【10:55 初めて断られる👩5人目】

女性に声をかけたが、内容を伝える前に断られる

 

 

【11:02  お土産屋を探していた!?👩6人目】 

行き先がわからず、今度は夫婦に聞く

その夫婦もあまり地理がわかってないようで、一緒にインフォメーションを聞きに行く

直接従業員に聞いているわけではないので、ルール上はセーフ

 

【11:15 お土産購入】

急に水族館を退園し、すぐそこにあるお土産屋で購入

 

【11:30 昼食】

11:40にはエリアが激混みになったので、早めの行動はナイスだった

 

【12:00 活動再開】

アトラクションに向かう

 

【12:10 宝石探し】

ミッションにあるアクセサリーを作るセクションの場所に到着

ひたすら宝石を掘り出す

 

【12:20 アクセサリー作り】

採取した宝石を使って様々なアクセサリーが作れるが、一番安い400円で指輪を作る

楽しくなったのか、お土産予算の余りも使い、もう一つ作りだした

メニュー最高額1200円のネックレスを選択

強いこだわりと熱中具合で、お店の人が「こんな宝石なら合うんじゃない?」と、裏から宝石を大量に下さる

アクセサリー作り、ミッションクリア!

 

 

【12:40 乗り物に乗れない👩7人目】

チケットを現金購入してから並ばなければいけなかったが、アトラクション前で払おうとして、乗れず

チケット購入しようとしたが、不明点があったらしく、女性に聞いてバイキングのチケットを購入する

 

【12:50 バタフライヤーに乗る】

チケット購入には慣れたので、チケットをサクッと購入し遊ぶ

宝石探し・バイキング・バタフライヤーでアトラクション3つ以上はミッションクリア!

 

【13:11 八景島駅に向かう】

13:40には八景島を出るとMEMOしてましたが、早めの行動

 

【13:20 ルート確認👩8人目】

八景島でまた親子連れに場所を聞いて、金沢八景方面を確認する

 

【13:25 金沢八景到着】

 

【13:30 ルート確認👩9人目】

お友達2人組の一般女性に声をかけて、行き先を確認

 

【13:40 爆睡!!】

疲れの為、爆睡

 

 

【13:45 乗り過ごす】

下車予定地である川崎を通過

 

【14:00 青物横丁で起こす】

そっと肩を叩き、起床させる

何か起きたと分かり、降りようと思うが、よく分からないので下車せず

 

【14:10 結局品川まで戻る】

ここは誰にも聞かずに、折り返しホームへ

5分待って快速に乗れば時間的余裕は生まれたが、普通電車に乗車

しかし普通電車なので、体験開始時間ギリギリが確定

 

【14:49 京急川崎到着】

15:00まで残りわずか

徒歩3分の場所なのでスムーズにいけば間に合うが…

反対方向に向かってしまい、どんどん会場から離れていく

遅刻が確定したので、あと何分で着くか?と聞きました。体験場には電話でその旨を伝えると話しました。

すると10分遅刻程度で到着できると言うことでした

 

【15:00 分岐点】

以前、反対方向を爆進する

会場から離れ続け徒歩10分を超えた時点で一旦STOP

このままでは、10分遅刻も超える。彼女には以下の2択を聞いた。

①このまま自力で探す。それにあたり、先方にはあと何分で着くか私が電話で伝える

②お助けを使う

 

 

🌈成長POINT

彼女には二面性があった。

誰よりも先に手を挙げ、発言や行動を起こすバイタリティ溢れる彼女。

反面、ネガティブな場面では意固地になって殻に閉じこもり、閉鎖的になる彼女。

自信に溢れ、周囲を気にせず、どんどん突き進んでいく彼女。

話しかけた相手にどう思われるか、なんて考えたら、誰にも何も聞けなくなる彼女。

 

今回の場面は、本来の体験開始時間を超過しても、遅刻に頭を下げて電話する私、優しく待ってくれている先方様と「自分だけではどうしようもない状況」であった。

弱い彼女が出てきたら「自分で解決しようとし、お助けも使わず、存分に遅刻してブレイブジャーニーが壊滅する」こともあり得た。

果たして彼女はどんな選択をするのか?

 

負けず嫌いの彼女は、偉大な姉と同じように「お助けを使わない」ことに執着していました。

私は伝えた。

「この旅は、君の旅だから、決断するのも君だ。君が決断したことなら、いくらでも頭を下げ、謝る」

「だから決めてくれ。私は君の決断に従うよ」

 

時間にしては5分。

短いが、お互いにはかなり長い時間と感じた。

川崎駅では多くの人が行き交い、土地柄か、路上ライブ、政治活動、宗教活動、消防車が出動し、まさしく喧騒。

でもあの5分は2人の間では無音だった。

 

彼女は言った。

 

「お助けを使う」

 

遂に彼女は自分のアイデンティティより、自分の弱さを認め、今やるべきこと、今支えてくれている人にベクトルを向けた。

遂に彼女は「意地」を振り解いたと言える。

小学1年生でここまでできるだけでもすごいこと。

そして「憧れ」と「目標」は違うものであること。

「やりたいこと」を実現するには「やれないことを自覚すること」と。

だからこそ、この「お助け」を使うという表面上は弱さを示したこの場面こそ、彼女が強くなった瞬間である。

 

でも、まだ彼女の壁は続いた。

 

私は

「どんなお助けがほしいの?」と聞く。

 

実は開始時に説明していた。

「君はお助けを使わないと言う。お助けを使ったから君の価値や、この旅の点数が下がることもない」

「先輩たちは、使えるものは使う!と積極的に使って見事クリアをした人もいるよ」

「それでも君はどうするんだい?」

即答だった。

「お助けは使わない」

 

彼女はお助けを使う想定を考えてなかったので、質問の仕方も考えていなかった。

 

これも開始の時に伝えていた。

「お助けもそうだけど、質問の仕方で大きく変わるよ」

「何番に乗れば⚪⚪に着きますか?」

「この〇〇が目的地ならいいけど、経由地になると大変になるよ」

 

きっと彼女はそのアドバイスもそこそこに聞いていたのだろう。

お助けで何を聞けばいいのかを逡巡した。

 

同じように5分の時が流れた。

 

「東海道glass(目的地)に連れて行ってください」

 

絞り出したこの言葉は、今までの彼女には出せない、価値のある言葉だった。

 

 

【15:10 お助け使用で会場へ向かい、体験開始!】

集中力と、手先の器用さを褒められる

 

【16:20 切子グラス体験終了】

急ぎ、新宿駅へ向かう

 

【16:25 京急川崎駅が分からない👩10人目】

焦りのため、目の前の川崎駅を通り過ぎ、50代くらいの女性に声を掛けたが、正確な回答は得られず

 

【16:29 教えてもらえた👩11人目】

20代くらいの女性に声を掛けて、正確な道のりを教えてもらえた

次の交差点を右ですぐに着くくらいのシンプルな道ではあったが、なぜか地下街に降りる

一旦駅から遠ざかりそうになったが、標識を見つけて、何とか京急川崎のルートに戻る

 

【16:34 再確認👩12人目】

モスバーガーの前にいる一般女性に声をかけて駅を再確認

優しい方で改札手前まで送ってもらう

 

【16:40 再確認👩13人目】

6番線はどこですかとまた若い女性に声をかけて確認

 

【16:55 品川到着👩14人目】

家族づれの女性に声をかけ、電車まで同行していただく

 

【17:00 タイムアップ】

目標時間を過ぎたので、一旦ブレイブ続行するかを聞いた

被せ気味で「まだ一人でやる!」とのことで続行

 

【17:10 迷わず新宿へ】

東京駅乗り換えで新宿へ

 

【17:22 再確認👩15人目】

電車を待つ間にも近くの女性に再確認

 

 

【17:30 新南の鬼門👩16人目】

女性に新南改札を聞いたが「分からない」とのこと

それにしてもとんでもない混雑だった

彼女はその小さな体でも負けずに進む

スタッフはついていくのに精一杯だ

 

【17:33 またも声を掛ける👩17人目】

声を掛けるもやはり分からず

たまたま駅従業員が前を通ったので、その女性が新南へ行きたがっている子がいると伝えるてくれる

 

【17:45 またも声を掛ける👩18人目】

階段を登ったあたりで、再度女性に声を掛けて、新南まで同行してくれた

 

 

【17:48 目的地到着!終了】

 

多くの人たちに声をかけ

多くの人たちに応援してもらえ

多くの成長を感じた彼女

 

18名というBrave journey史上最高人数に声をかけた小学1年生の彼女には伸び代しかない

 

これからも彼女の成長を楽しみにしてほしい

 

以上、これが彼女のBrave journey。