5月から始まった作品研究のクラス

特設小久保先生のお稽古であります


初学会展に向けて先生が選んでくださった

「雁塔聖教序」 褚遂良



それはそれは息つく事さえ

忘れてしまう位難しい楷書

見ていただこうと書いていきました



こちらは宿題の懐素の千字文



懐素の草書千字文



難しいのですが

この線筆好き!

落とし込んでいきたいな



お稽古ではどなたも書かないのですけど

やっぱり書いてもる私です


今回は小久保先生とお話しする機会があり

「お幾つから書道を始められたのか」

「好きな書体は」とか厚かましくも

お聞きしてしまいました!(怖いもの知らず)


小学3年生の時からだそうで

クラス代表や席書大会にクラス代表で

選ばれたりしてお好きだったそう

筆を手にしてから80年だそうです


中学の頃に条幅の練習で

積み上げたら立った時に

腰のあたりまでの高さになるほど

書いて書いたそうです


そうすると

自然と線がかけ自分のものになったなあと

気が付く時がきてまたさらに上に進めて

さらに高みを目指して

この年(90歳)になったそう


お若いのだから

これからだから

「書きなさい」と



そして

漢字も仮名もどの書体も得意

との事でありました!


深い有難いお話をお聞きする事ができました



愚作ながらなんとか!?

納めた雁塔聖教序

記録として載せておきます


5行書きで1行15文字です

この文字数でオッケーで配置もオッケー





文字の大きさも良い文字もあるが

やはり弱いのでもう少し太く大きく

俯仰法をしっかりと使い込み線の変化を

表現していくと更に良くなるとの事でした



他の方(先生なのですけど)からも

ご指導頂いたりし「なるほどなあ」

「ありがたいなあ」と感じました


4回目のお稽古にしてなんとか

受け入れられてきたと言うかです


他の方達の作品がそれはそれは素晴らしく

見るだけでもお勉強になりますし

選ばれた文字や作品や使用している紙の事など

お聞きするのも良き学びとなっております





皆様とお昼をご一緒した後

一階の入り口に白髪のご老人がおり

暑さで体調不良なのかはたまた

お困りのご様子でしたのでお声掛けしました


(私のこの声掛けの姿を見ていた方がおられて

「なんて優しい方なんだろと思ったら島さんだった」と仰ってくださった方がおりました)


「鍵絵が見当たらなくて」と

カバンやポケットをガサゴソ

なさっておりました


「今日は体調が良いけどここ最近体調が

あまり優れなくてね…鍵あったわ」と


(よかった〜私)


ん!?もしや!?


「鯉城先生でいらっしゃいますか?」

とお声掛けし直してしまった私!


そうなの〜鯉城先生でした


ずーっとお話したい

ずーっとお会いしたい

と思っておりましたので

お会いできて嬉しかったです



そして臆する事なく!

「松本子游先生に教えて頂いていたのです」

とお声掛けする事ができました


「おお〜八王子で姉に」

「そして今はここに?」


となり


「この春に書学院を卒業したのです」

「子游先生が亡くなられて暫くして

どなたからも師事していなくて」

「子游先生から書学院のことや

犀水先生の事をお伺いしていて

ご縁があり今はこちらに通っております」


とお伝え致し

エレベーターにご一緒しました


「それはご縁が繋がってよかった」

「いつまで姉に習っていた?」と


エレベーターの中で少しお話をし

私は4階で先生は上に行かれて

話が途中で終わってしまいましたが

なんとも嬉しい時間でした


体調が優れないとお聞きしておりましたが

ほっとしつつもしかしたら

先生が一番お辛いのかなあと感じたのでした



さて9月もまた特設ワンクール

頑張ります!