触れてはいけないもの | 不思議サロン

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怪談奇譚不思議のブログです。

祟り、なんてあるのだろうか。

 

随分昔の話、

 

神社の祠の小さな階段を

 

弟がふざけて登って遊んでいた。

 

誰に教えられたわけではないが、

 

それは人間が登る階段ではなく

 

神様が登る階段だと思ったので、

 

「そんな事したら罰が当たるよ」と

 

弟に何度も言っていたのを覚えている。

 

40年も前の出来事を何故今でも覚えているのか

 

というと。。。

 

この後、本当に酷い目にあったからである。

 

真っ青な快晴だった空が

 

あっという間に暗くなり、たちまち灰色の雲に覆われた。

 

白い雲が不吉な雲に勢いよく飲み込まれて行くのを

 

目の当たりにしたのだ。

 

ポツっ、

 

大粒の雨がおでこに落ちたかと思ったら

 

バケツをひっくり返したような雨が

 

降って来た。

 

と同時に、雷鳴が厚い雲を突き破って鳴り響く。

 

罰が当たったんだ!

 

いつの間にか弟は私のすぐそばに来ていて

 

不安げにこちらを見ている。

 

弟の手を掴んで家まで逃げ帰った。

 

家にいた母親は

 

濡れ鼠のように、

 

衣服を着たまま全身がずぶ濡れになって

 

立っている私達を

 

どうしたの??という顔で見ながら

 

雨なんて降っていないと言った。

 

この時私は、祟りってあるんだな、と思った。

 

今考えると、

 

多分、6月かそこらで、夕立にあったのだろうと思うが。

 

私はユーチューブで古き良き時代の心霊番組を

 

漁るのが好きで、探し出しては見ている。

 

先日、こんな心霊番組を見つけた。

 

タイトルが素晴らしい。

 

「日本列島怨霊地帯」

 

その中で、興味深い話があった。

 

「七天王塚」に纏わる話である。

 

七天王塚。。。

 

古くから地元の人々に

 

疫病・災害を除く神として崇められ、

 

時に怨霊を封じ込めた塚と言われている。

 

地元では塚の木を切っても
 

祟りがあると言う伝承が根強く
 

恐れられて来ている。

そんな塚の一角に

 

新居を立てた若い夫婦がいた。

 

夫は医大研修医、妻は医学部研修員であった。

 

昭和52年(1983年)1月に

 

自宅近くの路上で
 

妻が死んでいるのを新聞配達員が発見した。

 

千葉大女医殺人事件である。

 

テレビ(ユーチューブ)は、自治会長さんが出演しており

 

事件現場である夫婦宅の玄関先に行き、

 

ここに塚の木があったが、

 

家を建てる際に伐採したのだと説明していた。

 

だから、陰惨な殺人事件が起こったのか。。。

 

事件の犯人は夫だった。

 

夫は逮捕され最高裁で有罪が確定すると
 

独房で自らの命を絶った。

 

その後 、互いの実家の両親も
 

相次いで亡くなったとか。

結局、七天王塚に関わった
 

夫婦やその両親までが亡くなった。

 

祟りと事件の因果関係は定かではないが、

 

当時のテレビは、七天王塚の祟り!と

 

言っていた。

 

今では有り得ない放送内容にドキリとした。

 

触れてはいけないものがある。

 

濡れ鼠で済んでまだましだったと思ってしまう。

 

いつも読んでくれて、ありがとうございます。

 

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