今日も南半球からこんにちは。コアラ

先日、ヨーロッパ在住の日本のママさんからこんなお問い合わせを頂きました。

 

「おすすめのお正月工作を教えてください!」

 

お正月の工作と言えば…王道は、しめ縄飾りや干支や門松あたりかな~と考えを巡らせました。けれど、意外と作る人が少ないアレ、「アレを作ったらきっと楽しい!」と思ったのがコレ。下矢印

 

 

 

餅花(もちばな)

1月頃によく商店街の飾りなんかで見かけますが、恥ずかしながら名前を知りませんでしたアセアセ 地方によって呼び名が変わるそうで、「繭玉(まゆだま)」とか「だんご木」とも呼ばれているそうです。「新しい1年が実りの多い豊かな年となりますように」という願いを込めて小正月に飾る縁起物です。

 

餅花は名前通り、本来はお餅で作るものです。

けれど私のように海外に住んでいると、お餅は入手困難な上に高級品!それにお餅って手にくっつくので子供にとっては少し扱いづらい素材ですよね。そこで今回は私の工作にたびたび登場するお馴染みの塩ねんど(小麦粉ねんどの一種)で作ってみることにしました。

 

紙粘土でも大丈夫ですが、おうちに紙粘土を常備している人は多くはないですよね。塩ねんどなら、小麦粉と塩さえあれば作れるので、思い立ったらいつでも出来ますし、普通の小麦粉粘土よりも長期の保存が効きます。

 

星材料星

 

【塩ねんどの材料】

小麦粉 2カップ

塩 1カップ

ぬるま湯 約1/2~1カップ(様子を見ながら調整)

赤い食紅(または赤い水彩絵の具)

注意 作る餅花のサイズが小さい場合は、材料の量を減らしてください。小麦粉と塩とお湯の割合が大体2:1:1になっていればOKです。

 

【その他の材料】

適当な大きさの枝

ボール(器) 2つ

※紙飾りをつけたい場合は必要に応じて紙やペンなど

 

星作り方星

 

①紅白の塩ねんどを作る

 

 

 

【1】 2つのボールにそれぞれ、小麦粉1カップと塩1/2カップを入れる。

 

【2】片方のボールに、普通のぬるま湯(約1/4カップ)をいれて、生地がひとまとまりになるまでよくこねる。水分が足りない場合は適宜ぬるま湯を足してこねる。白い粘土の出来上がり。

 

 

【3】 もう1つのボールには、赤い食紅(または赤い水彩絵の具)で色付けしたぬるま湯(約1/4カップ)を入れてこねる。同じように、生地がパサつく場合は適宜ぬるま湯を足しながら、生地がひとまとまりになるようにする。ピンクの粘土の出来上がり。

 

 

※ 紙粘土の場合は、カラー紙粘土が手に入ればピンクと白を使って下さい。白色オンリーの場合は、粘土を半分に分け、片方に赤い水彩絵の具を少量つけてよくこねるとピンク色の粘土になります。

※ 紅白だけでなく、お好みで黄色や青などカラフルな粘土を作ってみても楽しいですよ。

 

②枝を花瓶にいれる

 

 

枝を花瓶などに入れて固定しておくと作業しやすいです。我が家は大きめの枝を拾ってきましたが、飾りたいスペースに合ったサイズの枝を選んで下さいね。

 

 

③枝に塩ねんどを飾り付ける

 


赤と白のねんどを交互に枝に付けていきます。お団子のようにできるだけ丸い形に整えるとキレイに。子供たち楽しそうですルンルン 枝全体にお団子を飾り付けたら完成‼キラキラ

 

 

 

大人っぽいインテリアがお好きな方はこのままシンプルに飾るのがオススメですが、お子さんがより楽しめる餅花を作りたい場合は、さらに可愛く飾り付けしてみましょう。下矢印

 

 


色紙や画用紙などに、鯛、だるま、梅など、おめでたいイラストを描いてハサミで切り取り、糸を付けて飾りましょう。山形や福島に伝わる餅花(団子さし)には、こんな風に可愛い飾りが沢山ついているんですよラブラブ 大人っぽかった餅花が、ぐっと可愛らしく子供向けな雰囲気になります。お好みで好きな方を選んで作ってみて下さいね。

 

 


日本のお正月に慣れている私は、できあがった餅花を見てなんだか懐かしい気分になりましたが、子供たちは初めて見る餅花に目をキラキラさせていました。お願いキラキラ まるで和風クリスマスツリーのようです。

 

「日本ではお正月に飾る物なんだよ。良い1年になりますように!てお祈りしてね。本当はお餅で作って、飾り終わったら食べるんだよ」…と教えてあげると「食べちゃうの⁉」と、びっくりしていました。これは塩ねんどだから食べられないけどね~。爆笑

 

 

外国で生活している日系の子供たちは、意識して暮らしの中に日本文化を取り入れない限り、日本文化に触れる機会がほぼ無いままに成長します。なので特に海外在住の日本のママ達は、可能な限り子供たちに日本の伝統行事や文化に触れる機会を与えてあげたいと常々思っている方がとても多く、私もそんな一人です。外国に居ても楽しめる日本らしい工作を、これからもっと発信していけたらいいなーと思っています。ニコニコ

 

 

【作品の保存について】

塩ねんどは塩が大量に入っているので比較的長期間の保存が可能ですが、通常は仕上げに焼いて水分を飛ばす工程が必要です。今回は焼いていないので、数年単位での保存は難しいと思われますアセアセ 数ヶ月は大丈夫だと思いますが、基本的には楽しめるのはワンシーズンだけだと思って下さい。ちなみに私は、焼かずにどれくらいもつ物なのか実験してみたいので、可能な限り保管してみようと企んでいます。案外来年もキレイなままで飾れたら、また報告します。笑


【あれから1年…】


追記です。制作してからほぼ1年が経ちました。

餅花、なんと今も普通にキレイな状態です‼️今年のお正月も飾れそうです口笛 やはり塩を大量に使っているので腐りにくいことが証明できました〜。というわけで、2年は余裕でもつことが判明しました。キラキラ

 

 

音符ここでは紹介しきれない沢山の工作アイデアをインスタグラムに載せています。気になる方はそちらもぜひご覧ください。

 

音符更新ペース超ゆっくりですが、どなたでも無料でにじいろ工房の工作教室を体験して頂けるようにYouTubeでワークショップ動画を配信しています。ぜひ覗いてみてくださいね。