『にじいろ工房』をご覧いただきありがとうございます。2019年からオーストラリア、メルボルンの片隅で隠れ家的アート教室としてスタートしたにじいろ工房。2022年現在、おかげさまでインスタグラムのフォロワー数が4万人になりました!たくさんの温かい応援、本当にありがとうございます。



そしてふと思いました。

「あ。まだ自己紹介していない…ビックリマーク


そこで今回は、私について改めて自己紹介させて頂こうと思います。「誰が興味あんねん」とも思ったのですが、気になってる方が100人に1人くらい居るかもしれないので念のため。笑


にじいろ工房の『にじいろ先生』こと、メルボルン在住、アートとコーヒーをこよなく愛する3児の母です。ニコニコ

 

アート人生の始まりは高校生の時。

苦手な理数系教科と水泳が必修じゃない高校を必死に探したら芸術系高校に辿り着きました。(そんな理由ですいませんアセアセ) そこで3年間みっちり芸術の基礎を叩き込まれ、アートの楽しさにスッカリ魅せられます。



その後、一度は京都の美大に進学しましたが、思うところあって19歳の時に単身オーストラリアへ。夢いっぱいの見知らぬ土地での新生活は、到着3日目にして思わぬトラブルに見舞われ、ホームレスになり、スーツケース片手に深夜の街で途方に暮れるという鮮烈なスタートでした。ゲッソリ (幸運なことに翌日無事に仮住まいを見つけました。)

 

忘れもしない十代最後の5月。言葉も通じない、知り合いも居ない外国でたった一人、眠る場所もなく夜明けを待つ。


それまで「なんでも一人で出来る」と思っていた自分が、いかに無鉄砲だったのかを痛感。多くの人に支えられ、守られてようやく成り立っていたのだと、改めて周囲への感謝の気持ちを噛み締めました。


生きていく上での価値観が大きく変わることになったこの出来事は、「いつか自分も、何かの形で誰かの力になりたい」という新しい目標を与えてくれました。



「明日にでも日本に帰りたい」と思っていたのに、15年以上経った今でもまだ同じ街に住んでいる未来を、あの時誰が想像できたでしょう?人生て本当に予測不可能ですね。


いろいろなことを乗り越えて、(←ひと言にまとめましたが、まーほんとに山あり谷あり色んなことがありました…泣き笑い) ついに念願叶ってオーストラリアの大学の芸術学部へ進学!


主に芸術史とビジュアルコミュニケーションデザインを中心に学び、日本の芸術観と海外の芸術観の違いを知りました。ちなみに専門分野も高校から大学にかけて、洋画→舞台芸術→グラフィックデザイン→趣味で陶芸と版画と写真…という感じで移り変わり、気になる事はとにかく何でもやってみました。まさにアート漬けの日々。学生時代に得た多くの知識が、今もモノづくりに役立っています。



卒業後は縁あってスウェーデンで3年間くらしました。北欧デザインに囲まれて、日々の何気ない生活の中に当たり前にアートが溶け込んでいる北欧の人々の暮らしから多くを学びました。


はじめて子供たちにアートを教え始めたのもこの頃です。大人の常識からはおよそかけ離れた自由さとエネルギーに満ち満ちた子供たちのアートに魅了されました。

その後、我が子が誕生してからしばらくの間はアートのことなどすっかり頭から吹き飛んで、目の前の育児に翻弄される日々が続きました。


住み慣れない北欧の地で初めての出産と育児。頼れる親族や相談できる先輩ママもほぼ皆無で、今思えば本当に孤独でした。ただ毎日をやり過ごすのに精いっぱいの日々。頭の中はいつも「ゴハン何作ろう?」だった気がします。



再び住み慣れたオーストラリアへ戻り、6年の月日が流れ、ようやく育児にも少し慣れて気持ちに余裕が生まれた頃。数年ぶりに画材を手にしました。


するとそれまで抑え込んでいた「アートしたい」気持ちがあふれだし、せっかくなら我が子と一緒に楽しくやりたいと思うようになりました。そこに、友人のお子さんも加わるようになって、今の「にじいろ工房」の誕生へと繋がったのです。



そうこうしているうちに世界はコロナ禍となり、長い長い自粛生活に突入。とりわけ私たちの住むメルボルンは、世界で最も長い期間ロックダウンされた街として有名になりました。厳しい外出制限のもと、私や子供たちの心の支えとなったのが家で手軽にできる工作やおうち遊びでした。



SNSで積極的に工作アイデアを発信し始めたのもこの時期です。


私たちの作り出すささやかな工作の記録が、同じようにコロナ禍で大変な境遇に居る世の中の沢山のご家庭や、過去の自分のように頼れる人が居ない環境で一生懸命に頑張っている親御さん達の助けになるかもしれないと思い、約2年半で実に300件ちかいアイデアを投稿しました。


まさかそれが、こんなにも多くの方々に見て頂けるようになるとは夢にも思っていませんでした。


ときどきフォロワーさんや生徒さんから「工作楽しかったです!」という嬉しい言葉を頂くと、外国の街で一人途方に暮れたあの『19才の夜』に決めた目標を、今、やっとほんの少しだけ達成できたのかな…?と感じます。



最近では、子供向け工作教室に留まらず、体の不自由な方への訪問レッスン、大人向けの絵画教室なども開催。また、日本の幼児教育誌への連載や、企業とタイアップして暮らしが楽しくなるようなクラフトアイデアを発信するお仕事などもしています。


「身近な素材で気軽に作れる楽しい工作」をモットーに、これからも沢山の方に素敵なアートのアイデアをお届けしていけたらいいなと思っていますピンクハート どうぞよろしくお願いします。



【にじいろ工房:プロフィール】

●美術専門高校で洋画専攻。芸術の基礎を学ぶ。
●京都の美大を経て19歳で渡豪
●Monash College 芸術コース 首席卒業
●Monash University 芸術学部 ビジュアルコミュニケーションデザイン学科卒業
●大学卒業後の3年間を北欧で暮らし、子どもにアートを教える活動を開始。
●その後オーストラリアに戻り、2019年より自宅アトリエにて小さなアート教室「にじいろ工房」を気ままに主催。

♦︎暮らしニスタ大賞2020 準グランプリ受賞

♦︎暮らしニスタ大賞2021 準グランプリ受賞

♦︎暮らしニスタ大賞2023 グランプリ受賞


♦︎幼児月刊絵本「エースひかりのくに」にておうち遊びコーナー企画制作担当 (2022~2023年度)
♦︎建材メーカーYKK APのWebコンテンツにて暮らしが楽しくなるクラフトアイデアを連載 (2023~)

♦︎NPO「光かがやく笑顔の種」と協力し、不登校・発達障害・長期入院中児童への支援活動 (2024~)

♦︎その他、教育系メディアへの掲載、イベント監修など