一匹の妖怪がこの国を徘徊している
優生思想という妖怪が
およそ日本国の多数の権力が、この妖怪を祓い清めるという神聖な目的のために、同盟を結んでいる
この人、久しぶりに見ました…
昨年、生活保護受給者やホームレス支援に税金を使うことを極めてひどい表現で否定し、YouTubeが炎上し、沈静化してからは、この方はあまり取り上げられなくなりました。この記事の内容は今回は関係ないので省きます
これ見ると、ねこ好きな私としては
「愛猫家の風上に置けない~」と思ったけどね
こんばんは。式守です
最近になって昨年の記事にコメントがつきました
(敢えて記事は引用しませんが)
炎上後の反論で、DaiGoの述べた
…そんなに助けてあげたいなら、自分で身銭切って寄付でもしたらいいんじゃない?国がそういう人のために、みんなの給料から毎月3万円徴収しますって言い始めたら、皆さん賛成するんですかね?。他人が何を大事だと思うかは、他人の勝手。そんなに助けてあげたいほど大事なら、口出すよりも金出してあげたらいいんじゃない?言うだけなら誰でもできる
これと同じようなことを書かれました
さらに、社会保障や社会福祉を税で維持することは、コメントさん曰く「お花畑」と揶揄され、「愚か」だと否定されました。別にコメントは賛同してほしいわけでもなんでもないので削除はせず、倍くらい反論コメントしましたが…
でも、こう言う人の背景は理解もできるんです
国力はじわじわと衰退、年金制度なんかあてにならないと言われ、きれいごとで平和や人権を語る先行世代への憎悪が、今の30~50代にはあると思うのです。ロスジェネと言われたり、就職氷河期世代と言われたり、時には「ゆとり世代」とも言われるけど、そんなんは、すべて自分のせいではない、バブル崩壊後の時代に翻弄されたのに「自己責任」を強調されるようになった
そんな中、競争にやっと勝ち抜いてきた層からは「なんで自分の稼ぎから税で弱者を守るんや。そんなん自己責任やろ。きれいごとちゃうねんぞ」という声が出ます=その裏返しとして「そんなに助けたければ個人でやってくれ」となるのです
しかも「逃げ切り」ができそうな60代以降と異なり、このままでは自分たちの将来がダイレクトにヤバいということも肌感覚で察している
努力=自己責任で何とかこれたのに、それを無にするかのような税の再分配は「競争の無効化」に感じるのでしょうし、そもそも「生まれる前の昭和」のことで、今はそんな悠長なことができる状況じゃないと冷徹に見ている…
でも、これは・・・広義には
優生思想 につながります
能力のない者、(彼らから見て)努力しなかった者は淘汰されるのは仕方がないという思考
自分は能力もあった・努力してきた・だから成功したという自負の裏返し
私は、これから数10年の人権問題は「優生思想」にどう対峙するかが一番の問題と思っています
昨年のメンタリストDaiGoは批判されましたが
これからも雨後の筍のように出てきますよ
遺伝子操作や出生前診断、先端医療、富の偏在…
これらは先鋭化するといずれも優生思想につながりかねないものです
ヒューマニズムを絶対視するわけではないけど
動物も、どんな人も、どんな国の人も
困っている場合は救う…
このことを嘲笑する人には抗いたい
たとえ「お花畑」「愚か」と言われても
そもそも花畑に失礼やがな
でも、百歩譲って
弱いものに冷淡でも、自分にも厳しいなら
難儀やけどスジは通ってるとも思うのです
蛇足ですが、引用したDaiGoのWikiですが
…最後がすごかった
「くだんの炎上発言は酔っぱらっていた」とのこと
でも、本人自身が、有名人の飲酒による不祥事に対して「飲酒で失敗する人はもともとそんな性格で、善悪の判断もゆるい」と以前に話していたそうです
要はこうした意見の持主って、結局のところ
他人に厳しく自分(たち)に甘いんです
弱きをくじき、強きになびき、自分にゆるい
人間的にどうかとは思いますが…
そんなんが「優生」なんか?ほんまに?
私が知る「この思想」の持ち主や、●シンという政党は、ほぼほぼこの3点セットを満たしてますね
ここまで書いておきながら
私にも「内なる優生思想」があるのではないか?
人を使い、人を「介護・支援」する
なんて、おこがましいがそれが仕事でもある
上からの立ち位置にいると絶対マヒする
「地位が人を作る場合と、人を壊す場合がある」
あらためて自戒します。長文失礼致しました