こんばんは
大相撲7月場所は通例「名古屋場所」ともいわれていますが、今年は東京の国技館で開催となりました
5月の東京での夏場所が中止になったので、3月の大阪での春場所が「先場所」になります
思えば…式守による「春場所全部屋宿舎巡り企画」もはるか昔のことのようです…池田の温泉不死王閣に宿舎のあった中川部屋もあれが最後になるなんて…驚きです
この企画はほぼ毎日更新したこともあり、ブログのバブルを生みまして、閲覧数が通常の3倍以上になりました
4月からは反動減になりましたが…ともかく久々の相撲ブログです
雑誌『相撲』6月号も「7月場所開催祈念号」として発行されていました。7月号は新大関朝乃山関が表紙で「7月場所展望号」でした
場所がこんな形になりましたが、通常の本場所や巡業報告よりも式守好みの編集でした。
・過去の本場所中止事例集…大火事がたびたびあった江戸時代や力士が待遇改善を要求してのストライキで中止になった大正・昭和初期など時代を反映したできごとが整理されていました
・幕内力士入門の時の写真…幼かったり、細かったり…両横綱がすごい細身なのが印象的です
・100年前の「スペイン風邪」流行と角界…台湾巡業で罹患して死亡した力士の逸話など
相撲史の記事がたくさんで興味深い内容でした
さて、4か月ぶりの本場所
アナウンサーと解説者の間にもパネル設置。北の富士さんも御年78なので、くれぐれもお気をつけいただきたい。むしろ今の東京なら、ご自宅からのリモート解説の方がいいくらいかも?
…と思っていたら、大阪府の感染者も増加傾向です。式守はUSJに行ってから2週間ですが、自覚症状は出ていません。どっちかといえば週1で梅田に行く仕事の方がリスキーですね
お客さんも2500人限定。升席4名で1マスのところ1名で占有というぜいたくでもあります。土俵周囲のたまり席も入れてません
気になったのは…
式守伊之助さん休場!?
伊之助さん所属の高田川部屋では、親方や所属力士が新型コロナCOVID19 罹患し、勝武士さんが亡くなってしまいました。そのこともあって、部屋の関取、輝関や竜電関はいい相撲で勝ちました。伊之助さんの体調も気になるところです
立行司不在なので「今日の」結びの一番は三役格の木村玉治郎さんが勤めました
三役格行司筆頭は
木村玉治郎さん(1960年生まれ)…たまじいの愛称で親しまれています
時間いっぱいの時に左手を広げるポーズが特徴です。東京亀戸にある中華料理店の看板の文字も書かれていました。少し顔が怖いですが、そのぶん似顔絵にしやすいです。(すみません、残りの行司さんの似顔絵は描けてません)
掛け声は「はっきょいなこった・・なこったなここった」という感じでリズミカルです
次いで木村容堂さん(1961年生まれ)
なんといっても番付をお書きになっておられます。『相撲』7月号には容堂さん筆の歴代横綱一覧が付録でついてます
掛け声は「はっきょーーい!『ノ』コッた『ノ』コッた『ノ』コッた!」と声量があり、『ノ』にアクセントがあります
次いで木村庄太郎さん(1963年生まれ)
三役行司では最もオーソドックスで手堅い感じです。一見して市役所の課長さん?という雰囲気でもあります。行司としても正統派で、ハプニングもなく差し違いも少なく感じます
掛け声は「はっきょーーい の『こ』--た『こ』ったこった…」と『こ』にアクセントがあって、転がすような聞き心地のいい掛け声です
4人目が木村晃之助さん(1965年生まれ)
この赤系統の装束を着た行司さんです。「手をついて!」にやたら厳しく注意する声が印象に残ります
掛け声は「はっ・きょーい ノコッタノコッタノコッタノコッタ…」と、はっきょい--いにはタメがありますが、残った…は早口です
若い頃はもっと甲高かったのでインパクトももっとありました。とっても個性的な行司さんです
今日は順当に玉治郎さんが結びの一番を合わせましたが、なんと、明日から三役格行司が順番に結びを裁くらしいですね。と、初日のNHKでは言ってましたが、2日目以降そうなっていませんので、間違いみたいです
こうした立行司不在時の措置は、1994年頃と1973年頃の2回だけでした。過去2回は三役で最も優れた行司を立行司にするというテストみたいな位置づけ(実際には筆頭の行司ではない人が抜擢して昇進した)でしたが、今回はそんなことは明言されていません。でも、なんだか勘繰りますね?…どうやら思い過ごしのようです
いろんな行司さんが結びの触れをするのは、どこかワクワクする面と、落ち着かないモヤモヤした思いとが交錯します…容堂さん以下の結びの触れを聞いてみたかった反面、少し安堵した自分もいます
そんなところにも注目の7月場所です