自然守れば、地域経済活性化…国連機関が報告書(読売新聞) - goo ニュース

 読売新聞の記事は「生態系と生物多様性の経済学」のことか?
 本報告書が刊行されたのかな?

 中間報告書「」生態系と生物多様性の経済学
  2008年5月29日にドイツ・ボンで開催された生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)の閣僚級会合にて「生物多様性版スターン・レビュー」としてこのレポートが発表されました。英国の著名な経済学者ニコラス・スターン卿が2006年に発表し、通称「スターン・レビュー」と呼ばれている“The economics of Climate Change”(気候変動の経済学)に合わせて命名されています。

「スターン・レビュー」は地球温暖化の経済的影響を示し、放置すれば二度の世界大戦クラスの損失が見込まれることを指摘し世界に衝撃を与えました。本レポートも、中間報告ではありますが内容の衝撃度は「スターン・レビュー」と変わりません。2010年に発表が予定されている最終報告では、問題解決のための実践的な政策マニュアルが発表されることになっています。

私たちは、中間報告ではありますが、このレポートの重要性を認識し、住友信託銀行、日本生態系協会、日本総合研究所の3者協働により翻訳を行いました。PDF版を無料でダウンロードできるよう公開中です。ぜひご一読ください。

 ☆テキスト版
自然守れば、地域経済活性化…国連機関が報告書
読売新聞2010年9月9日(木)11:26

 国連環境計画(UNEP)は9日、生態系を保全する政策は地域経済を活性化させ、歳出削減にもつながるとする報告書を公表した。

 絶滅 危惧 ( きぐ ) 種のコウノトリの野生復帰を進める兵庫県豊岡市など、世界の地方自治体による約120の政策事例を分析し、結論づけた。

 報告書では、豊岡市が2003年から、コウノトリのエサ場に適した水田作りを進めた例を紹介。低農薬栽培や水張り時期の延長などにより、減収した農家への補助金支出が発生した反面、コウノトリの復帰で観光客が増え、関連商品も開発されるなど、地域経済を押し上げたとした。

 また、ベトナム北部では、海岸の高潮対策にマングローブの植林と保護を進めた結果、人工堤防を造る場合より年間730万ドルの保守費用が節約できたという。