今回ラオス大との魚類学実習+村落調査。そのメニューにはないのだが、ボクは学生さんたちを連れて行きたい場所があった。イルカ見物だ。

 イルカ見物というと見もふたもないが、宿泊したサダム島の村長の自宅前には朝メコンカワイルカが集まってくる。
 船の上から見て、また、反対側の岸辺から見て、イルカが刺網の周りに長時間いるのではないかと思った。
 村長によると、浅瀬に張った刺し網にイルカに追われて魚がかかるという「認識」を村の人々はもっているという。
 どうも、網そのものから魚を採ることはないようだが、刺網に向かって追い込むことで イルカの漁が成立している可能性があるとおもう。

 その感触を得たのが、水中音の変化だった。
今回、乾季に来て、イルカの水中音の多様性に気がついたのだが、様々な音を彼らは使い分けているようだ。
 それについては、波形について、別ページで紹介します。水中音を紹介したいのだけど、音声の加工ソフトを用意してこなかった。(-_-)

 はなしは、長くなったが、そのメコンカワイルカの水中音を是非、生で地元大学の学生さんに聞かせたいと思った。

 引率のホートンさんは、メコンカワイルカの保護プログラムのラオス側の委員ということで、この地域のカワイルカについても観察の機会があったという。WWFインターナショナルがサポートしているメコンプロジェクトの一部門ということです。

 というわけで、ボクの水中マイクの1本をICレコーダにつないで片耳ずつ2人がおとを聞くことになった。

 そこで、驚くべきことが…。

 この続きは、帰国したあとでのこころだぁ。

 画像は、朝焼けの中、カンボジア側からラオス側に移動するメコンカワイルカ 2頭です。先頭がオス、メスが一緒です。