「クマだ逃げろ」背後から馬乗り 鋭いつめ、死の危険も(朝日新聞) - goo ニュース

 今日、夕方のTVニュース番組では各社論調が少し変わっていて、最初にクマと遭遇した方が杖でクマを叩いたのでクマが興奮して、暴走したのだ。というコメントになっていた。

 まず、クマに人間の存在を知らせて、遭遇を避ける。
 そして、クマとあった時は、ゆっくりとその場から立ち去る。
 
 こんな対処方が紹介されていた。

 2006年もクマの多い年で、琵琶湖で撮影していてこんなものを携帯していた。
 
 クマ避け用 ラジオ

 ただ、谷に入るとFM波は届かないし、AM波もあまり入らない。このラジオは平地向けだ。
 吉田川は開けているからFMでも大丈夫だろうけど、亀尾島川の谷に入るときには、メコン河用に短波ラジオを買ったので、そいつを持っていこうかと思っている。
 短波放送ならば、どんな場所でも絶対に放送が入る。

 とくに、北朝鮮の放送ならば、アナウンサーは声を張り上げ、いかにも威嚇しているみたいだし、とつぜん景気のよい音楽も鳴る。


 

☆テキスト版
「クマだ逃げろ」背後から馬乗り 鋭いつめ、死の危険も(1/2ページ)


 馬乗りになり、鋭いつめで何度も殴るツキノワグマ。逃げまどう行楽客らにも次々と襲いかかる。「やめてー」「急いで逃げろ」。登山客らでにぎわう岐阜・乗鞍岳のバスターミナルに19日、クマが突然現れて大暴れし、パニック状態になった。9人が重軽傷。大型連休初日の行楽気分が一気に吹き飛んだ。

 千葉からのバスツアーで訪れていた千葉県市原市の武石将光さん(24)によると、友人と2人で近くの魔王岳に登り、下って駐車場に戻る途中、「クマがいるぞ」という声が聞こえた。

 その直後、駐車場方向から登って来ようとした男性の真後ろにクマが迫っていた。クマは男性に飛びかかり、かみつくなどし、別の男性にも向かっていった。避難した武石さんが再び目をやると、クマは3人目の男性に飛びかかっていたという。

 バスターミナルビル2階の食堂にいた男性従業員(34)は、救急車を手配した後、1階に下りて他の職員と手分けして、外にいた観光客らをビル内に誘導した。

 だが、クマはビル内に入り込み、中にいた人々を次々に襲った。男性従業員も被害者を助けようとしたところをクマに襲われ、右腕などをかまれた。富山県高岡市の高岡市民病院に搬送されて手当てを受け、「クマは興奮しているようだった。体がつぶされるような衝撃だった」と襲われた時の様子を話した。

 ビルに入り込んだクマは、午後5時58分、現場で射殺された。高山市によると、クマの体重は推計90キロだった。

 興奮するクマに対し、高山猟友会の会員らは冷静に行動した。会員らはビルの外側から、金属製の格子状シャッター越しに、店内の鏡に映ったクマをとらえた。通路へ姿を見せた瞬間、3人のハンターが一斉に発射した。


 現場から約200メートル離れた乗鞍白雲荘に避難した行楽客らが山荘職員に語った目撃情報によると、クマは魔王岳の斜面の上の方から、畳平駐車場に現れたという。

 畳平駐車場に出入りするバス会社の従業員によると、現場付近では7月ごろにもクマが目撃された。乗鞍スカイラインの道路わきには今年になって、「クマが出没するので注意してください」という看板も掲げられていたという。

 現場に詳しい高山市の男性(60)は「7月ごろから乗鞍スカイラインでクマの目撃があったと聞いた。人に近づくこともあった。木の実の生育が悪くて人里に出てきているのではないか」と話した。

     ◇

 NPO法人日本ツキノワグマ研究所理事長の米田一彦さんによると、クマに手で1発はたかれただけで頭の骨を折られ、死に至ることもある。

 クマが人を襲う場合の多くは、素早く立ち上がって両手で顔を押さえ、かじろうとする。人の指の長さほどのつめによる多量出血も危険だ。「首や頭を襲われるのが一番恐ろしい。逃げる余地がなければ対応は難しい」と話す。

 1953年以降、一度にけがをした最多例は5人だった。「今回のように狭い空間で人に出合うとクマが興奮し、けが人が増える」と注意を呼びかける。