撮影は終了したのだが、細かい粒子が気に掛かる。
太陽が出ていた時の方が透視度は断然良いのだが、河床の砂が巻き上がって写っている。
 博物館でざっと確認したときにはこれで行くかと思い、担当のNさんも承諾していたのだが、やはり気に掛かる。
 梅雨入りでもうダメかと思っていたのだが、明日は晴れの予報だ。

 デザイン担当のKさんに連絡して撮り直しをしたいというと、Kさんも行くという事になった。
 水槽の背景となる画像なのだが、両端の部分が全反射して折り返した感じになる。そこの部分の処理をどうするのか、時間があることなので少し工夫をしてみよう。

 この水中映像はEOS5DⅡの水中ハウジングで撮影した。
Ikelite

昨年の11月に発売となった動画も撮れるというフルサイズのデジタル1眼の水中ハウジングは現在 国内で4社から発売されている(たぶん)。
 値段はどれも30万円強といったところだろうか。(フロントのポートによって変わるけれど)
 シーアンドシーが発売になったら、フロントのポートも持っているから買おうかと思っていた。ところが、なかなか発売されないのと、動画関連の仕様がよく判らなかった。

 ちょうど円が高い時にニューヨークのカメラ屋のHPで値段をみたら14万円くらいである。
 Ikelite というメーカーは25年くらい前、初めて買った水中ハウジングで、痛い目にもあっているが、なんだかんだと、計4台も購入した。
 あらゆるメーカーのカメラに1種類のハウジングで対応するということから、無駄に大きくて、使いにくいのだが、ハウジングの廻りに余裕があって、いろいろと仕込むことが可能なので、重宝しているのだった。
 このハウジングは老舗Ikelite の新しいバージョンのようでずいぶんスマートになっている。そして、一番重要なところだが。右手をグリップから放さないで動画の撮影と静止画の撮影ができそうなところだった。
 (購入後使ってみたら、なかなか具合がいい。)

 新型になったけれども、基本的な大きさ、システムは変わっていなかった。20年前買った部品がまだ使えるというのも、すごいよなあ。

 アメリカというのは、革新的なようでスゴイ保守的でもある。日本製ならもっと際限なく工夫をして使いやすくするだろうに、それをしないところもスゴイ。褒めているのか、けなしているのかよく判らないが…。
 ともかく、GMのような水中ハウジングです。