円山応挙のついたて「雪中松鹿図」発見(産経新聞) - goo ニュース

 以前、岐阜新聞に鮎の12ヶ月というコラムを連載していたことがある。そのとき、名古屋で伊藤若冲のプライスコレクションが公開された。その中に鮎の絵が無かったのが気になったので、同じ時に京都で公開されていた動植綵絵を見に京都まで出かけた。
 そのときの発見はこちらに詳しい。
鮎の12ヶ月 より 6月

 さて、今日のニュース記事に、円山応挙の絵が発見されてその裏に長沢蘆雪が描いた渓流を遡上する鮎があるという。

 応挙の絵、屏風が公開されるというが、果たして裏面の長沢蘆雪の鮎を見ることができるか?
 気がかりである。

☆テキスト版
 
円山応挙のついたて「雪中松鹿図」発見
産経新聞2009年3月11日(水)08:05
 江戸時代中期の画家、円山応挙(1733~95年)が描いたついたてが、真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)で見つかり、10日、報道陣に公開された。

 冬の山あいに立つマツに雪が積もり、そばでつがいのシカが戯れる構図の淡彩画。鑑定した狩野博幸同志社大教授(近世絵画)が「雪中松鹿図」と命名した。画面左下に応挙の落款があるほか、マツやシカの卓越した描写から応挙の真筆と断定したという。

 裏面には、8匹のアユが渓流を遡上(そじょう)する様子が描かれていた。作風から応挙の高弟、長沢蘆雪(1754~99年)の作品と推定されている。

 ついたては高さ155センチ、横132センチ。平成9年ごろ境内の倉庫で見つかり、今回補修した。18日から10月下旬にかけて東京や札幌、京都などで開催する「東本願寺の至宝展」で公開される。