嘉徳川で今年の2月21日、ジョレンによるリュウキュウアユ産卵場整備を行った。

 2月中旬というのは、さすがにリュウキュウアユの産卵期としては遅いのだけど、嘉徳川は、秋口に川の中州が取り払われて、平坦な川になってしまっていた。
こういう工事を”河床整正”というのだけど、アユの産卵にとっては都合が悪い。

 そこで、地元のリュウキュウアユ保護団体”ヤジ友の会”のみなさんと、産卵場整備をした。


 ○ジョレン主義 次第
 ”河床整正”により平坦な流れになった嘉徳川 嘉徳橋から

 






 産卵床ができる右岸側の瀬、水位が下がって干上がっているいるけど、産卵期の前、鹿児島大のKくんたちが、産卵場整備をしている。



 左岸側の瀬、こちらの瀬のほうが、礫の大きさは具合がいいが、流れが2つに分かれているので、自然には産卵床つまり”浮き石”状態にならない。
 そこで、右岸寄りの流れを左に寄せて、こちらの瀬に産卵場を作ることにした。



産卵場整備の方法は、二つ。



川の流れを集めて、流れを速くする
 そうすると、川は自分の流れで礫を動かし、産卵場のなかに、リュウキュウアユの為に産卵床となる場所を自ら作る。





ジョレンで河床を掘って、礫が動きやすくする。
ただ、赤土が流れ込んでいると、礫の隙間に入り込んで、少しの流れでは礫が動けない。それでは産卵床ができないので、ジョレンで河床を掘って、礫が動きやすくする。
 清冽にみえる嘉徳川でも、ほら、掘ってみると赤土が溜まっているんだ。




 左岸側に流れが集まって、力強い流れになった。
こうしてあげれば、川は自らの力で、赤土を洗い流し、リュウキュウアユのための”しとね”をつくる。




 3人で40分ぐらい、そんな作業で川の流れは左に集まって、平瀬が出来た。

 ジョレンだけで、簡単にできる自然再生へのお手伝い。

 これが。ジョレン主義。

ジョレンは金象印!

 こんな事を、今度奄美大島でやります。

○嘉徳でジョレン
 05年12月15日
 集合時間 1330 嘉徳橋
 用具 長靴(必須)
    雨具(アユの産卵期は雨が降る)
    以下
    ジョレン あれば
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○住用でジョレン(予定)
  05年12月16日
  集合場所 1300 住用村役場前
  整備箇所は冷川合流点を予定しています。
      ニイムラ