佐渡からの移動日。午前中サケの産卵を撮影した。

 ボクはサツキマス、アマゴ、キリクチの産卵はかなり観ているが、サケの産卵を現場で観たことはない。今回の調査でのボク自身へのご褒美なんだ。

 今年はサケの遡上がまだ始まったばかりのようだ。産卵床を掘っているメスの数は多くない。熱心に掘っているメスとぴったり寄り添うオス。そして、間男というかスニーカーのオスが控えている1ペア?を見つけた。産卵床にカメラを構えて待った。

 オスがしきりに顎を震わせている。もうすぐ産卵!ところがである。

 まだ、産卵準備の出来たメスが少ないのか、大型のオス。ペアのオスよりもさらに大型のオスが2尾現れた。

 オス同士の争い。後から来たオスの方が強い。
 こんな場合、サツキマスだとメスが産卵行動を止めてしまうのだが、サケはどうか。あーぁ。
と観ていると、やはり、メスは産卵床を掘るのを止めてしまって、そのうち、始めいたオスと共に、いなくなった。

 スニーカーもどこかに行ってしまった産卵床には、後から来た大型のオスがじっと何かを待っていた。

 残念。ボクもフェリーの時間が迫っている。

 ことしはなかなか、産卵に出会えない。

 ニイムラ