
長良川河口堰運用10年で、資料類を整理していた。
かわうみへ、返していなかった、資料がいくつか出てきた。
あるカヌー事故の現場と、亡くなった友人の写真だった。
高梨秀雄という。享年48歳か。年上の友人だったが、いつの間にか、ボクの方が歳をいっている。1996年8月発売の探険倶楽部4号という、旅行雑誌に彼への追悼文を書かせて貰ったことがあった。
見つけたのは、一見するとどうということもないかに見える。コンクリートの堰堤の写真だ。
こんなところで、彼は死んだのか。その時、そう思った。
掲載時に使用した。写真がどこかにあるはずだ、しかし、雑誌は、この号を最後に廃刊し、編集部は解散している。他の写真と一緒にしておかなかったか、見つからなかった。
ごめんな。かわうみ。
ニイムラ

