長良川は河口を無くしてしまった。

河口堰があろうと、繋がっているではないか、と思うかたは、このグラフを見て欲しい。
これは、長島町油島での水位変動と名古屋港の潮位変動だ。
(厳密には高さは同じではないけど、変化する幅としてみて~)
2005年5月25日の実測データで、横軸が時刻、縦軸が水位(潮位)でcmで表してある。
ブルーで示したのが、長良川河口堰上流の油島
ピンクが名古屋港である。

すこし比べてみると。

○最大と最小の差   長良川河口堰上流 15cm
              名古屋港       236cm    
   なんと、6%になってしまった。

○水位の変化する時間 長良川河口堰   約 1時間 15cm しかも、夜間だけ?
               名古屋港      約 6時間 39cm 平均

 潮の干満の影響が消え失せた、見事に静穏な水域ができあがってしまった。

引き潮時、少しだけ(15cm)水位が下げるので、その時だけは漁師さんによると水が動くそうである。

 引き潮時の一時を除き、網を流すのに、45分ほどかかるという。
 ボクは、長良川河口堰が閉まる前にはよく船に乗せてもらっていたが、その時は、20分弱というのが普通だったと思う。

 水田への取水が始まってから、長良川はますます、やせ細ってしまった。

 ニイムラ