母がホスピスに入院している期間。

 

これからどうなるのか

わかっているようで わからない頃のこと。

 

傍らにいながら 何もできず ただじっとしている時間。

顔を覗き込んでは椅子に座ることを繰り返していました。

 

何だか忙しないし、気を遣わせているのでは?

 

今は同じところにいるのだから

 

母の隣にいる時は

心配以外のことをしようと思いつき💡

 

お見舞いに行く時は

家にあった布、針、そして糸を持っていくことにしました。

 

下書きをしていないまっさらな布には 

いつでもどこからでも刺せます。

 

たまたまここに一緒にいて、

彼女は寝ていて

私は手を動かす時間。

 

時々彼女の手を握ると、やわやわ〜っと、

でも確かに握り返してくれたんです。

亡くなる2日前まで、応えてくれました。

 

何だかいい時間だったんですよね。

言葉は何もないんですけど。

 

 

同じ頃、新潟日報のためのエッセイの下書きを書いていました。

 

また時を同じく、本づくり学校の製本課題の提出が近づいていました。

 

母が逝って、

手元に残った布は

彼女と過ごした時間模様になりました。

 

そしてそれは4枚の表紙になり、

 

誰のためでもない、私のためだけの本ができあがりました。

 

 

母が元気な頃、私が凝った刺繍をしていると

 

まーたそんな面倒くさそうなこと、

よくできますこと!ニコニコ飛び出すハート

 

そうからかわれたものでした。

 

・・

 

いつか他の人たちとも

たった1冊の本を時間をかけて作りたいな。うん、つくりましょう。

 

✈️Essay 旅の記録 これまでとこれから

新潟日報「甘口辛口」欄にて、旅&食にまつわる文章を書きました。字数制限があり書ききれなかったことをブログに書きました。大いに脱線しつつ自由に綴っています。書くことは楽しくて難しくてすごく面白い。
一つひとつが長いのでお時間のある時に読んでいただけると嬉しいです♪


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メール新潟から鹿経由、四国へ 記録を紙で残す

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