日本を出るまでの私は、駅前の英会話スクールでオフィスマネージャーとして働いていました

 

新潟にいながら、様々な国から来ている講師たちと、英語を使って会話や議論をする環境に満足していました。

 

しかし、そこはあくまで企業。運営となると、なかなか思い通りにはなりません。

 

当然ながら、利益優先のプログラム。毎月、新規の生徒を何人獲得できるか。

 

生徒をなるべく退会させないようにどうするか。

 

運営会議では数字だけが評価基準とされ、肝心の講義内容については指標や目標はなく、

それぞれの講師たちに任されていました。

 

結果、講師によって授業内容はバラバラ。

 

これで本当に英会話を学ぶことができるのだろうか、という思いが募り、

次第に自分の仕事に自信とやり甲斐を失っていきました。

 

「それならいっそ、自分で語学学校を運営してみよう。

 

そうだ、そのためにも一度、日本を離れてみよう。

 

語学を学ぶとは、どういうことなのか、原点回帰してみよう」

 

30代前半のわたしなりの、真剣な結論だったのです。

 

そこで、馴染みのある国、メキシコの大学に語学留学をすることを計画し始めたころ、ジョーに出会います。