30代の前半、私はまあまあ大きな某英会話教室のオフィスマネージャーとして働いていました。
その教室には以下の講師陣がいました。
・アメリカ人 2名
・イギリス人 2名
・カナダ人 2名
・オーストラリア人 1名
・ニュージーランド人 1名
・中国人 1名
・韓国人 1名
日本人スタッフは私を含め2名だけ。
新潟にいながら多種多様な価値観に接することのできた恵まれた職場でした。
レッスンの対象は個人の生徒さんだけでなく、一般企業での英会話や中国語レッスンも請け負っていました。
最初の頃はただただ毎日職場で英語を使うことのできる環境にいられることが楽しく、新鮮でした。
次第に仕事に慣れてきた頃、講師を派遣している企業での打ち合わせを兼ねて、英会話クラスを見て回ることにしました。
どんな授業をしているのか見てみたかったからです。
びっくりしました!
1)授業中ほとんどの時間を、講師自身の日本での恋愛話をしている。
2)大きな机の上に両足を上げてふんぞりかえった状態で授業を行っている。
3)初級レベルの教室で必要以上に難解なテキストを使った授業を行っている。
なんてこった!
企業の担当者と授業内容について打ち合わせを行い、「こんなクラスでお願いね」と講師に頼んだのは私です。
何度も打ち合わせを行っているのにも関わらず、なぜこんなことになっている !?
彼らに問いただしてみると
1)→ だって本来のレッスン内容よりも、私の恋愛話の方が盛り上がるんだもん!(実際には全く盛り上がっていない)
2)→ だってこの姿勢楽だし、誰も何も言ってこなかったよ!(これについては私もWHY? なぜ誰も何も言わん?)
3)→ だって初級の英語を教えてもつまらないし、元々のテキストよりもこのテキストの方が面白いよ!
結果的に、誰も英語を学べていませんでしたし、目標とするレベルに辿り着くことはありませんでした。
もちろんこれは私のミスでもあります。
そして同時に、この頃からぼんやりと思い始めました。
もしかしたら、特に初心者や初級レベルの方に英語を教えるのはネイティブではなくてもいいのでは?
むしろ、日本人が間違いがちな箇所をよーく知っている日本人が良いのでは?
そして決めました。
わたしの語学教室を始めよう。
(でもその前にスペイン語を勉強しよう ←えっ?なぜ?)
つづく
秋の日本海Blue
日々選択。この交差点に来ると、何かを問われている気分になります。