宮城県気仙沼市の離れ小島「大島」


 大島は、面積8.50km2、東京ドーム約182個分の広さの、約3千人の方が住んでいる東北地方最大


の有人離島で、気仙沼湾に浮かび、本土から約25分の船旅で到着する内海本土近接型の離島です。


 大島には年間30万人(震災前)の観光客が訪れ、気仙沼を代表する観光スポットです。

 しかしながら、島民は離島ゆえの生活条件から、救急や物流の面など様々な不便や不安を抱えて生活


しています。

 また、平成23年3月11日に当地方を襲った東日本大震災では、唯一の交通機関である旅客船が陸に


打ち上げられたり、火災に巻き込まれ焼失するとともに、海上に流失した大量の瓦礫によって航路がふさ


がり、長期間にわたって孤立しました。


大島架橋は、日常生活の利便性向上や救急医療の確保、災害時の緊急輸送路確保などや観光・産業


振興の面からも早期整備が求められています。宮城県では、大島架橋(県道大島浪板線)について、平


成30年度の完成を目標に事業を推進しています。


新潟恩返し隊では、この大島を生まれ故郷とする住民のお手伝いをかねてから進めて参りました。


こちらの古民家を再生し、今秋で閉鎖となる復興屋台村・気仙沼横丁から島へと移り住み、新たな商いと


地域情報発信拠点とする考えでいます。











縁が縁を、縁が福を呼び…


今春からは地元・東北大学の教授陣と学生たちの英知が注がれ始めています。



建築と町の賑わい創造に長けた先生方と学生たち……



3月の現地視察に次いで、先日には施主様と膝を突き合わせての意見交換が行われました。







模型を使ってのリアリティさ溢れる設計・建築計画の提案に施主様にとっては、望郷の念が一層高まった


筈です。






地元の大学・学生さんのチカラが加わる事で、郷土愛への意識醸成にプラスになるだけでなく、この事業


の盛り上がりも更に高まるものと期待しています。





設計とコンセプト策定を東北大学チームに託し、専門分野の施工作業は「木族の会」を中心としたプロ集


団に委ね、容易な軽作業を今まで同様、新潟恩返し隊と東北大学の学生ボランティアで進めて行きたい


と考えておる次第です。






地元・大島の風土・歴史・文化との融合を目指す仕掛けもズンズン進めています。


竣工・開業まで1年を切った本事業の推進に、変わらぬ応援をお願い申し上げます。