昨年秋、鶏舎の見廻りを終え、麓の道に目をやると、一台の軽トラがおもむろに停車した。

1車線の山道、、あんなところで停車する人はいない。

注視していると、運転席から高齢の男性が降りてきて、荷台からおもむろに何かを路肩にバサバサと投げ捨てていた。

家庭ゴミの投棄?

でも、遠目にそれはバサバサと路肩の籔に消えていった。

。。。まさか?鶏だった?


私の農場は32万羽の採卵鶏を飼養しており、ここに棄てたら飼ってもらえるとでも思ったのだろうか?

3分後現場についたときには、おじいはもう、いなかった。

この冬国内家禽の鳥インフルエンザ被害はなかったように思う。

しかしながら、野鳥と接触する機会の多い鶏を野放しにしておくことは出来ない。

いつ、場内に侵入されるかわからない。
感染の機会、可能性を見過ごすことはできないのだ。

一羽をつかみ、お星さまに。。。
綺麗な地鶏だ。。。ごめん。

もう一羽。。。

居た。

藪の中で竦んでる。

若い。。。雌だ。


手を伸ばす。。。そのピンク色の脚を掴んだ。。。











彼女は、実家で元気に卵を産んでいる。

パートナーを手にかけてゴメンネ。


お願いだから、養鶏場に飼えなくなった鶏を棄てるのはやめてください。

いかなる理由があろうとも、飼えないなら、シメテ食べて、お星さまにしてあげてください。