地元っても、小中高校学区内ではなく、
自宅から車で30分くらいの土地勘があるエリアを地元とした場合、
まあ、それなりに遊べる産地が何ヵ所かあったりする。
そこらで得られるものは、乳白色の柱面の短い、石英脈から得られるものがほとんどであるが、2ヶ所ほど透明度が高く、スラリと形のよいものを産するところがある。
マイナーすぎて俺以外の出入りはない。
昔はそれなりに地元の子供たちが水晶をとりきていたようだが、いまではその想い出も風化して、当時の子供たちがええ年になってしまった今、唯一そこに行こうというmotivationを継承したのが俺だけみたいだ。
この水晶も、俺の母さんの想い出の水晶。
共生鉱物もインクルージョンも認められない単純な水晶。
いつの日か身内の誰かに俺も伝えたいなあ。
残念なことに、我が娘達は興味を持ってくれなかった。
まあ、いい。
手元にある最大は65mmの単晶だ。
悪くなかろ?