どーも。

 

前回は、コペンハーゲン旅行記という題にもかかわらず、ヒュッゲ解説だけで終わってしまいました。大変失礼いたしました。

 

こっちがほんとの、「コペンハーゲン旅行記」ですので、よろしくどーぞ。

コペンハーゲンでは主に三つのスポット(ストロイエ通り、ニューハウン、アマリエンボー宮殿)をメインに観光しました。

観光ブックに必ず載っているコペンハーゲンを代表する観光名所御三家ですね。

 

コペンハーゲン到着後、早速ストロイエ通りを散策しました。この通りはヨーロッパ最長の歩行者天国として、世界中から多くの観光客が訪れます。北欧家具や北欧雑貨ファンにとっては絶好のスポットであること間違いありません。全体的な外観を損なうお店がひとつもなく、映画の撮影として使われていてもおかしくないぐらいお洒落でハイセンスなショップやカフェが並んでおります。

ここではウィンドウショッピングをしているだけで感性が磨かれていきました。自己判断ですが。

特に印象に残っているお店がが、言わずと知れた陶磁器メーカー「ロイヤルコペンハーゲン」です。

デンマーク皇室御用達だけあってやはり高貴で格調高かったです。若干、場違いなところにきてしまった感に襲われました。

”至高のブルー”と呼ばれる有名な青色テイストには熟練職人達の技術をまじまじと感じさせられました。絵付けは全て手書き、裏には当該アーティストのサインを入れる、ということですから一品一品に職人達の魂が込められているんだなと感心します。

ホンモノというのは、確かに良い値段がします。けれどもその舞台裏を知ると、買って死ぬまで愛用したいと思えるようなるものです。

 

ウィンドウショッピング後は当然のごとくアンデルセン童話をモチーフにしたブロンズ像「人魚姫」を拝みにいきました。実物を見た私なりの感想は、街の外れにポツンと小さくたたずむ可愛いらしい像っていう印象でした。あえてみなが「三大がっかり」とくくってしまっているから、そう感じてしまうのかなと。要はハナっからそんなくくりでカテゴライズされているから、無理やりネガティブな部分だけ切り取られれてしまう現象に陥ってしまっている、ということです。

サイズが想像以上に小さいとか。人魚姫なのに真後ろの海は綺麗じゃないとか。背景は基本工場地帯という点とか。市内からかなり歩く点とか。その反面、世界三大がっかりにくくられているからが故に、その真意をこの目で確かめようと多くの観光客がこぞって訪れるというお得な面もあることは事実ですね。そう考えると、世界三大がっかりに認定されていなかったらどれほどの人間が人魚姫を一生見ることなく人生を終えていったのかなーと思ったりもします。

 

大分話がそれてしまいましたが、そんな人魚姫に向かう際に必ず通るのが、ニューハウンであります。

ここは一言でいうとカラフルな木造住宅がぎっしりと並ぶ可愛いらしい港町です。かのアンデルセンが愛したとされるこの町は、デンマーク版ブラーノ島といったところでしょうか。

ブラーノ島との大きな違いは家のサイズです。ブラーノ島の建物は幅も高さもミニミニサイズに対して、ニューハウンの建物は幅も高さも市内の住宅サイズとなんら遜色ありません。色鉛筆のような家が、黄色、赤、青というように異なるカラーの組み合わせでどこまでも続いていくその景色はとてもメルヘンチックで、すこぶる映えます。コペンハーゲンで画像検索するとここの景色が真っ先にヒットしします。

私はニューハウンのレストランでディナーを召し上がったのですが、夜は夜でまた昼とは違う一面を見ることができてとても良かったです。ライトアップされた色鉛筆の家たちがまるで鏡のように水面に映し出されます。逆さ富士ならぬ逆さニューハウンのお出ましです。この景色は最上級のフォトジェニックと断言できます。

 

最後に紹介するのが、現デンマーク王室の居城、アマリエンボー宮殿です。アマリエンボー宮殿は中に入ることができ、王族の暮らしぶりを垣間見える貴重な宮殿です。日本の皇室とは違って、国民との距離がちかいのもデンマーク皇室の特徴でありますね。

宮殿の屋根に国旗が上がっている時が、女王陛下が在宮している意味だそうです。ちなみに門を守る衛兵は二人だけ。

その質素感、平穏さに思わずほっこりしちゃいます。

見所はなんといっても衛兵交替式です。わりと長時間の式で、パフォーマンス色が強めです。

衛兵交替のお堅い儀式というよりは、エンターテイメントとして観ることができました。広場をめいいっぱいに使ってたくさんの兵隊さんが行進していくさまは、思わず息を呑むかっこよさです。

 

いかがでしたか。コペンハーゲンは、上記の王道コースのほかにチボリ公園や美術館などありますが、全て徒歩で回れます。

ですので、極論コペンハーゲンは一泊二日で十分楽しめる街なのかと思いました。

人がとても温かく、どこもかしこもサービスが行き届いていたデンマーク、今思えばあれはヒュッゲ精神からくるものだったのかと、4年半の時を経て今つながりました。

おしまいおしまい。