「ぶつぶつ」 曾野豪夫 2016年8月2日号
NHKSP「ロッキード事件の真実 シリーズ未解決事件!」 2016.07.23/24
a. 恐ろしいことだ!この番組は当時の「吉永主任検事が密かに保管」していた資料などが元になっている、とのことだ。日本の検事は強権と税金で集めた資料を、退官時に密かに役所から自宅に持ち出しているらしい。
NHKは、むしろそのことを問題にしたSP番組を作るべきだろう。
現職及び退官した検事やその周辺の官僚全員に、公的資料を自宅などに持ち出しているかどうかのアンケートをとり、回答内容を実名で公表するべきだろう。
b. 番組は、声が大きすぎたり小さすぎたりして聞きにくかった。第2部冒頭で、
吉永主任検事が自室でアメリカに派遣する若い検事二人に外交旅券、封筒に入った旅費(現金)、そして付け髭などの「変装費」1万円札10枚程を裸で渡していた。
あの10万円は領収証の要らない秘密資金だったのだろうか?NHKは追及せよ。
c. そこで、思い出した。「2002年、現役の大阪高検の三井環公安部長がテレビ朝日のザ・スクープの取材に応じ、実名で検察上層部の組織ぐるみの「活動調査費横領疑惑」について内部告発しようとしたことがあった。
困った検察庁は取材当日の4月22日待ち合わせの3時間前に三井環氏を「想像を絶する」悪徳検事だとして逮捕した。「口封じ」のための逮捕だが、三井氏は鳥越キャスターに何を語ろうとしていたのか。」(Wikipediaより)
この検察の裏金作りについても、NHKSPのシリーズに入っていることだろう。
d. 番組冒頭で「世界を震撼させた」と強調していたが、アメリカ以外のことは報道なく、肩透かしだった。 以上