261110
濱田です。
南足柄の友人から、朝日新聞社が中高生向け副読本として希望校に無償配布している資料(子供新聞の体裁)を送って
いただきました。
「原爆知る」という特集号は、全体が原爆の悲惨さをこれでもかと紹介、「もう戦える状況でなかった日本が、早く降伏を決断していれば原爆投下は避けられたかもしれないということも
忘れちゃだめだ」と書いています。子供は当然、決断しなかったのは誰?当時の政権、軍部? 天皇?という質問を発してくる。それを見越しての誘導である。
戦える状態でない日本に敢えて原爆を投下したアメリカの意図に触れる構えは微塵もない。悪いのは総て日本側である、というトーンである。そして、さらに原爆のサイトを開いてみようと、子供たちを誘導する。この新聞には「他者」が不在である。そこにはただ、戦争を起こした日本があるのみ・・。
「戦争や原爆初めて考えた」と題する5年生の感想も載っている。やはり、ゲンを読んで初めて戦争や原爆を考えるようになったような気がするとある。
次のページには、学齢別推薦図書の紹介。
『原爆の子』『さくら隊散る』『黒い雨』『はだしのゲン』『ひろしま』『ピカドン』・・・・・と続く。
現象だけを執拗に、子供の脳に刻印しようというわけだ。
次に「知る沖縄戦」という特集。親も子も夫も奪われた・・この調子で、だらだらと悲惨な状況だけを書き述べるのみ。
「集団自決(集団死)に追い込まれた人たちもいる」と、さりげなく書いてある。
表紙には、「戦争体験をリアルに語れる人がいなくなっちゃう、来年は戦後70年私に何ができるんだろう」・・とある。巧妙である。
ここには、朝日の意図として、繰り返すが悲惨な現象を長々と、だらだらと子供たちに伝え、戦争の悪(日本軍の悪)を洗脳しようという姿勢がみてとれる。
朝日が廃刊にならない限り、この傾向はこれからも、だらだらと続くと考えるべきである。